21.12.01 | スタッフ町野の映画紹介

今回は2021年の公開のアメリカ映画『スワロウ』です。

最近映画熱が高まってきております。
初心に帰って（？）ジョンカサヴェテスとかジョージAロメロとかの映画を見返しております。

逆に新作のチェックがかなり滞っているのと、
本をかなり積んでいるのでその辺も進めたいものです。

ドラゴンボールZのアニメを倍速で観ている場合ではありません。

あらすじです。

大企業の御曹司と結婚したハンターは大豪邸で何不自由ない生活をしている。

しかし、ハンターは抑圧された人間関係に精神を病んでいた。

夫の家族からは「息子と結婚出来て幸せね」と言われ、
自分の話に誰一人耳を傾けず話題の中心はいつも夫であり、
ハンターは全く尊重されていなかった。

夫からも「君は何もしなくていい」と言われて自分の存在を肯定できるものが何もなかった。
　
ある日、ハンターはビー玉を食べたいという衝動に駆られる。

そこからハンターは異物を飲み込むことが癖になってしまう。

飲み込むものは次第にエスカレートしていき、
小さい置物、バッテリー、画鋲までもを飲み込んだ。

しばらくして、ハンターは妊娠していることが判明。
エコーでお腹を見ているときに医師が異物を発見する。

緊急で手術を行い、ハンターの胃袋からはいくつかの異物が取り出された。

夫は激怒し、家からありとあらゆる飲み込めそうなものを排除し、
家政婦を雇い、ハンターを監視させた。

この家政婦に常に監視され、さらに自分の仕事である家事を奪われそうなこと、
贅沢な暮らしが身体に合わないから異食症になったと断定する夫家族、
自分よりもお腹の子供を皆が大事にする様子などから、
さらにハンターは精神的に追い詰められてしまうのであった。

みたいなあらすじです。

異物を飲み込むシーン、又、その異物を排泄するシーンが来る度に
目をそらしたくなるくらい怖かったです。

しかし、この異食症という病気は誰しもなりうるものだそうです。
原因は様々ですが、栄養不足や過度なストレスが主な原因とのこと。

ストレスを感じた時、唇をかみしめたり、こぶしを強く握ってしまうことなどの
延長線上にあるようなので誰しも他人事ではありません。

また、この映画は監督が4年間くらい（うろ覚え）女性として生活した時に、
男性として生活していた時と比べて、人から接される態度や周りからの扱いが全然違ったという経験と、
監督の祖母が異食症だったという経験から撮られているそうです。

私はU-NEXTで観ました。レンタルも多分あるかと思います。

是非ご覧ください。