細谷有子税理士事務所

システムエラーに思う事

22.06.16 | 細谷NEWS

紫陽花が日に日に鮮やかさを増していく。 茅場町付近でもあちらこちらで
大輪の花を咲かせている。
今年は暑さと寒さが交互にやってきていつまでも季節が移り変わらず、衣替えも
遅れがちだが、紫陽花やバラの花は、6月の季節を例年通り感じさせてくれる。


 最近は、税務関係でもe-TAX・eLTAXといったインターネット等を利用して
電子的に各種申告・手続きを行えるシステムが確立され、かつて郵送や直接
提出に拠っていた頃に比べ格段に便利になっている。
それでも、源泉関係については年末調整後 各会社の社員一人一人の住所地に
源泉徴収票を提出することになり、その作業だけでも数日を要する作業となる。




 ネットを介しての作業は正常に稼働している場合は何事もないが、一度不具合
が生じると、却ってその復旧・修正は大変な作業になる。
 送信を行う際、各会社ごとに何人分を何か所に提出しているかを確認。
 送信後も、「送信済み」の状況を確認している。
この確認を担当者・担当外・事務所全体と数回のチェックを行っているのだが
それでも 今回、eLTAXにシステム障害が生じた。

 6月は各会社に「住民税の納付書」が届き始める。
「まだ来ないよ!」との連絡で、該当各市区町村に問い合わせてみると、データーが
届いていないという。
事務所の履歴は「送信済み」。送信日時の打刻もありました。
結局、送った・・・届いていない・・・の応酬。
確認作業の末、2022年1月27日に送信した15社分のデーターが送信されていないという
事実が発覚。

 何故? の疑問を抱えたまま、システムを管理している「達人」のサポート
センターへ状況確認を行う。

担当者の対応は最悪で
 そちらで送信していないものを故意に「送信済み」に偽装したのではないか。
 一度に多くのデーターを送信すると詰まってしまって送れないこともある。
 このような事象は聞いたこともない・・・といったものでした。

 まだ、事の顛末は明らかになっていません。
事務所として出来ることは、影響の出た会社に連絡を取り 遅ればせながらの正常化
を図る事なのですが、原因が究明されていないままの説明は何とも歯切れの悪いもの
になっています。

 今後ますますAIを使って便利なものが生み出されていくのでしょう。
その結果、人間が仕事がはじき出されるといった予測も発表されていますね。
でも、不具合が生じた場合誰が責任を取るのでしょうか???

 今回の経験から、改めて思います。”正常に動いていればね・・・!”と。



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