斉藤会計事務所

お盆

22.08.01 | 事務所記事

お盆は日本の大切な年中行事。普段からご仏前で手を合わせることを日課にしている方も、ご先祖様の里帰りであるお盆は、特に心を込めてご供養を行いたいものです。

お盆の時期になると、「なす」と「きゅうり」で馬と牛を作る慣習が日本にはあります。なすやきゅうりを牛や馬に見立てるために、割り箸などを刺して作ります。
そして、作られた馬と牛は、一般的にお盆に準備する精霊棚(盆棚)にお供えします。
しかし、どうしてなすときゅうりで馬と牛をつくるのでしょうか。 また、どのような意味があるのでしょうか。

なすときゅうりを飾る意味は?

お盆の時期、故人やご先祖様の霊が家に戻ってくる際、行き来する乗り物として作られたとされています。「霊が戻って来られる時にはきゅうりの馬に乗って一刻も早く家に帰って来てもらい、少しでも長くこの世にいてもらいたい、帰る時にはなすの牛に乗って景色を楽しみながらゆっくりと帰ってもらいたい」という願いが込められています。
言い換えると、きゅうりは足の速い馬を、なすは歩きの遅い牛をイメージして作ります。一般的に、きゅうりで作った馬のことを「精霊馬(しょうりょううま)」、なすで作った牛のことを「精霊牛(しょうりょううし)」と呼びます。
精霊牛と精霊馬を置く意味は地域によって異なりますが、ある地域はゆっくりと故人やご先祖様をお迎えするために「精霊牛」を、帰りは迷わずに帰ってもらうために「精霊馬」を置き、またある地域は故人やご先祖様の霊は行き帰りどちらもきゅうりの馬に乗り、なすの牛には供養するためのお供え物などの荷物を載せて帰るとしています。
みかけは同じ形でも、宗派や地域の慣習や家のしきたりによって精霊牛と精霊馬の意味が違ってきます。

どうして「なす」と「きゅうり」なのか?

夏野菜としてお盆の時期に多く収穫され、入手するのが簡単だったためと考えられています。旬の野菜ということで、お供え物として適していると考えられていたようです。ちなみに、沖縄ではサトウキビをあの世に帰るときに使う杖に見立ててお供えします。
このように宗派や地域、ご家庭によってお供えする物が変わってくることがあります。 
昔は目にする機会が多かったかと思いますが、現在は、目にする機会が少なくなってしまいました。初盆は準備を早めに始めることで、安心して当日を迎え、最終日にお送りすることができます。今一度、故人やご先祖様が戻られている期間、一緒にゆっくりと時間を過ごしてみませんか。 


なお、斉藤会計事務所はお盆期間中も通常通り営業いたします。
◎お盆期間中の定休日
通常定休日 
2022年8月11日(木・祝)
2022年8月13日(土)
2022年8月14日(日)

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