宮田総合法務事務所

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GWで話し合いたい老親の今後のこと

23.04.28 | 暮らし・人生にお役に立つ情報

いよいよゴールデンウィークが始まります!
コロナ禍が収束し、旅行に行かれる方も多いでしょう。
その一方で、お家や実家でのんびり過ごす、という方も多いと思います。

そこで、ゴールデンウィークでゆっくり家族で話す時間が持てるからこそ話したい、老親の今後のことについて触れたいと思います。

★老親の衰えを感じたら・・・

久しぶりに実家の両親に会ったら、衰えが進んでいてビックリした、悲しくなった、というお話はよく聞きます。
同じ話を繰り返す、以前話した内容を覚えていない、郵便物や通帳が見付からない、部屋の中が乱れていて片付けができなくなっている・・・。

親の高齢化により、年相応の衰えがみられる場合、今からどんな準備・対策を講じておくべきかというのは、非常に重要な問題です。
この場合に、まず考慮すべきは、大まかに下記の4つの観点になるでしょう。

① 老親の現在の健康状態と今後の動向はどうか? ≪健康面のリスク≫
② 老親の保有資産の把握とその資産の今後の活用方針は? ≪財産の管理・活用方針と相続税予測≫
③ 老親の今後の収支シミュレーションはどうか? ≪老後資金の財政的リスク≫
④ 老親を支える家族が一枚岩かどうか? ≪争族リスク≫


上記①については、現在の老親の体調や理解力(判断能力)に問題が無ければ、上記②③④に関して取り得る選択肢は多くなりますが、将来的にもし体調等が芳しくない状態になれば、上記②③④に関する施策を実行したくても取り得る選択肢が限定される可能性があります。

上記②③④については、将来的に老親の保有不動産を動かす計画(賃貸・売却・買換え・解体・建替えなどの計画)や必要性が無ければ、家族信託の仕組みや成年後見制度を利用しなくても、家族が一致団結することで、老親の生涯にわたる金銭管理・生活サポートができる可能性があります。


上記①~④の4つの観点からみて、親の老後やその先の相続に関して将来どんな困りごとが想定されるのか、というリスク要因を検討・検証した結果、将来の困りごとがあまり想定できないのであれば、手間とコストをかけてまで対策を講じる必要性・合理性が無くなります。
まずは、老親及び家族にとっての脅威・リスクは何かを、家族内できちんと話し合い・情報共有する必要があります。


上記①~④については、ご家族だけで話し合うことも大切ですが、そこに法律上・税務上の疑問点が絡んでくると、ご家族だけでは解決しにくい問題をはらみます。
そのような場合は、ゴールデンウィーク明けにでも、弊所にお声掛けをいただければ、ご家族と一緒に親の老後の財産管理・生活サポート、その先の円満円滑な資産承継への備えを検討させていただきます。


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