細谷有子税理士事務所

面接を通して感じたこと

23.09.21 | 細谷NEWS


そろそろ秋の気配? と油断してるとまだ夏が暑さと湿気を抱えて居座っている。
コロナやインフルエンザもいつしか猛威を振るっていて、ニュースでは学級閉鎖ぐらいしか
大きく取り上げられていないけれど周囲では「罹った!」という事例があふれ始めた。
人類はまだまだコロナを克服していないのか? それともインフルエンザと同じく永久に
共存していくのか?
ウィルスも変化し続けているようだ。

 事務所では今、正社員の募集をしている。
ここのところ顧問先との一番の深刻な話題は「人手不足」であるが、改めてその深刻さや
根深さに驚かされている。

確かにコロナで求人が激減して求職者が悲鳴を上げていた時もあった。
そして、急激にどの分野でも人が減った。
求人がまた再開した今、働ける人はどこに行ったのだろうか? 
 「引きこもっているんだ」という人がいる。
 「より安定した企業に就職して、中小企業には人が回ってこないのだ」と言う人もいる。
皆の話しを聞いても、「なるほど!」という合点がいく原因がわからない。

ここ2~3日のニュースでも、B'zのステージ解体作業中の事故や東京駅八重洲建設現場
での事故が報道されているが、一説では原因として熟練工の不足による人的事故が指摘
されている。
それにしても、人手不足で企業が倒産する状況まで生まれているというのにその一方で、
TVコマーシャルでは「転職」が当たり前のように推奨され、「キャリアの健康診断」
として自身の市場価値を把握するために、転職を真剣に考えているわけではないが、
転職サイトに登録することが流行っているらしい・・・

 「働くということ」「生きるということ」「生きがいということ」・・・・
若い人たちの感覚が少しずつ変化してきているのを感じる。
面接をしていても、一様に希望するのが「ライフワークバランス」
そして希望する働き方は「リモート」

 先日も面接をした税理士事務所未経験の方がこのような希望を伝えてきた。
  「奥さんの母親が介護が必要なので、月に1~2日でもそれに対応する環境が欲しい
  リモートを希望する
  育休はあるのか・・・・等 」

 「ある程度仕事を覚え、事務所スタッフや顧問先との信頼関係が構築された場合に
リモートを含め働き方の相談には応じる。
育休は弊所のような規模では対応できない ・・・・」と答えたせいか、彼はもっと
自由な時間で働ける事務所からのオファーがあったのでそちらを選ぶと連絡してきた。
未経験なのに? どうやって仕事を覚え力をつけていくのだろうか?????

 このような働き方を否定も批判もしない。
むしろ若いころ、残業は当たり前。8時前に退社するなんて・・罪悪感。
確定申告時は泊まり。 仕事は教えてもらうものではない。自分で盗んで覚えるもの。
などといった環境で働いてきた自身を思い返すと、逆に羨ましい時代になったな・・・
と思う。

 弊所の仕事のやり方を理解し賛同してくれる人との「縁」が結ばれますように!!
時代が変わっても最後はやっぱり ”神頼み” になってしまうのかな?



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