江原会計事務所

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会計上の収入分類から『会社の生き方』を教えてもらった

13.12.15 | ビジネス【税務・会計】

少し前にはなりますが、アンパンマンの作者
やなせたかしさんがお亡くなりになりました。
私は中小企業の経営者ですが、
アンパンマンマーチの歌詞の一節
「何のために生まれて何をして生きるのか
答えられないなんてそんなのは嫌だ」というフレーズが大好きで、
何かに迷った時はよくこの言葉を思い出しています。

なぜ、突然そんな話から始めたかといいますと、
先日銀行融資を受けるために顧問税理士と話をしていたときに、
ふと、そのフレーズが頭に浮かんだからです。

経営に通じる税務・会計

私の会社は設立10年目になりますが、
設立当時は小さな学習塾としてはじまりました。
しかし、近年は学習塾のノウハウを教えてほしいといった、
同業者からの講演依頼や趣味が講じて習得した、
学習塾のホームページ作成の受注などが増えてきました。

そんな時に、少し勉強した会計の知識を思い出しました。
収入については会社の本業(営業活動)から得た収入は売上になり、
本業以外(営業活動以外)からの収入は、
営業外収益や特別利益になるということを。

もしかして、講演依頼やホームページの作成の収入は
売上にはならないのでは? という疑問があったのですが、
その時、顧問税理士はこんなアドバイスをくれたのです。
「基本的に収入について売上に計上するのか、
営業外収益や特別利益に計上するのか」は、
会社の定款に記載した
「事業目的」であるかどうかが重要なのだそうです。

定款に記載する事業目的とは言い換えれば、
会社が「何のために生まれて何をして生きるのか」であります。
当社が生まれた理由は教育の向上であるため、
定款上に講演やホームページ作成と直接明記はしていません。

しかし、「教育サービスの提供、教材等の作成」
という書き方をしているので、
会社が生まれた目的に合致している講演や、
ホームページ作成の収入は売上になるのだそうです。

会計上の収入の分類などが、
銀行融資などでは重要なのは解っていましたが、
まさか「会社の生き方」を教えてもらうとは思いませんでした。

「何のために生まれて何をして生きるのか」
答えられない経営はしないように、
会社の理念を書いた色紙を忘れないように、
会社のいちばん目につくところに貼ることにしました。


次回の経営に通じる税務・会計は
「消費税対策(経過措置)」をテーマにお届けします。


[記事提供]

(運営:株式会社アックスコンサルティング)

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