桂川会計(桂川淳税理士事務所) 

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求人募集をしなくても、ママさん美容師が働きたくなるサロン

15.11.06 | 業種別【美容業】

美容師の成り手が減少している中、ヘアサロン出店数は右肩上がりで伸びています。必然的に人手不足が問題となってくるでしょう。

そこで、いま注目が集まっているのが、子育てなどの理由により美容師を続けられなくなったママさん美容師や休眠美容師です。ただ、ママさん美容師を雇用しても、すぐ辞めてしまうケースもあります。

もちろん、本人のやる気が続かなかったのが原因だとも考えられますが、ヘアサロン側がママさん美容師に対応する準備がしきれていないのかもしれません。

今回は求人募集をせずに、雇用数を伸ばしているサロンLさんにお話をうかがいました。

託児施設を設けて保育士を雇用していることが、サロンLでママさん美容師が働きたいと思う要因になっています。託児施設はお客様も利用することができます。

託児施設を作るためにはスペースが必要で、保育士を雇用するとなると人件費もかかります。経営者目線だと、託児スペースよりもセット面を置いた方がいいと考える人もいるでしょう。しかし、サロンLの代表は託児施設のメリットが大きいと言います。

たとえば、人件費をかけて保育士を雇うことにより、「お土産」など子供が喜ぶものを提供することができます。そうすることで、子供に催促されてリピートするお客様が増えるのです。また、ママさんたちのネットワークは強く、良い評判も悪い評判もすぐに広まります。なので、やり方によっては広告宣伝費をかけずに集客をすることができるでしょう。

ママさん美容師に長く働いてもらうためには、オーナーがスタッフを必要としていることを伝えなければなりません。必要とされていることが伝わらなければ、辞めてしまうでしょう。

美容師はスタイルを作り、お客様が喜んでくれて、「ありがとう」と言ってくれることで、代金をもらえます。本当にいい仕事です。それなのに、結婚・出産をすると辞めてしまう。それはもったいない話です。ママさん美容師や休眠美容師を有効活用するためにも、サロンが受入体制を整えてあげましょう。


となりのヘアサロン 


【記事提供元】 
サロンオーナー2015年11月号(理美容教育出版)

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