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税理士の佐藤です・・・日銀のマイナス金利とは?

16.05.13 | 所長通信

今年2月に日銀はマイナス金利を導入しました。マイナス金利とは、通常お金を預けたら利息をもらえるのに、利息を払う状態を作り出すことです。個人が預金してマイナス金利が取られることがあるのでしょうか?

個人が預金をしてマイナス金利がつくことはまずありません。

では、どういうことか。日銀は「銀行の銀行」と言われています。銀行は日銀に「当座預金」を持っています。銀行だけが持っている口座です。この当座預金の中身は「所要準備額」と言われる、お客様が一斉にお金を下したいと言ってきた時に用意しておかなければならない、法定準備預金です。この預金には金利はつきません。

しかし、この法定準備預金額を超えた「超過準備」には0.1%の金利がつきます。銀行は庶民からほとんどゼロに近い金利で預金を集めておいて、集めたお金をさらに日銀に預ければ利息がつき、それだけ儲かるのでわざわざ企業や個人に貸し出そうとしません。ちなみに銀行全体が日銀に預けている超過準備の額は200兆円、利息は0.1%と言えども2000億円にもなります。

そこで、超過準備の一定額を超える分に関して0.1%のマイナス金利を適用することになった訳です。銀行もマイナス金利なら企業や個人にお金を貸して、景気が徐々に上向くであろうと言う訳です。

いずれにしても銀行が日銀に預けるとマイナス金利になると言うことは、銀行の利益が上がらなくなります。
更にアメリカでは、フィンテック(ファイナンス+テクノロジーの略)と言ってITを活用した革新的な金融サービスが進み、携帯端末を使って振込を行ったり、電子マネーによる決済が広まっています。このフィンテックが進んでいくと、銀行の収益源である振込手数料も今後減少してくる可能性もあるのです。

本業である貸付や振込手数料の減少により、銀行にとっては大変厳しい時代になりそうです。

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