小林修税理士事務所

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増税、自己負担を避けることができるのか?

14.01.19 | ビジネス【税務・会計】

消費税の増税が2014年の4月からと迫ってきました。
アベノミクスで株価は好調。
大企業は業績を回復なんていうニュースが聞こえてきますが、
中小企業にとってはまだまだ実感できない今日このごろです。
そんなところに消費税増税ですから、
テイクアウト専門の天丼弁当屋を経営する
私も頭を悩ませています。

経営に通じる税務・会計

何を悩んでいるのかといいますと、実は私は一昨年、
昔気質の父親から社長の座を譲り受けた2代目です。
今までは天ぷらの価格はバラバラだったんですが、
私が改革したのが天ぷらの価格の統一化!なんと全品100円(税込)。

そんな明朗会計を売りにした当店は、
父親の時代から比べて売上1.2倍と絶好調。

私としては勢い盛んだったんですが、
今回の消費税増税はどうするのか。

今の当社のビジネスモデルを考えれば、
消費税分を値上げするという選択肢は事実上ありません。

例えば税込110円均一では回転率が下がって、
人件費も負担が大きくなりますから。

そうすると選択肢は2つ。
【価格は据え置きで消費税分を実質当社負担にするのか】
または
【価格と味は据え置きで天ぷらのサイズを小さくするか】

私としては100円均一の天ぷらというのは原価ギリギリで、
今でも相当切り詰めている自負があります。

そのため、各天ぷらのサイズをほんの少しだけ小さくすることで、
今回の増税は乗り切ろうと考え、試行錯誤をしていたんですが、
この方針に先代の父親から待ったがかかったのです。

先代の言い分では「お客さんは見た目の大きさを
とても重要視するからサイズダウンは厳禁」
さらに「お客さんがお腹いっぱいに
満足させるのがうちの店のモットー」なのだそう。

40年の父親の方針には、
代替わりしてもまだまだ日の浅い
2代目私には逆らうことはできません。

結局、4月からの消費税の増税分は
【当社での負担】となりそうですが、
1年半後には消費税は10%になる予定。

その時までに自分も発言権を持てるように頑張ります。

[記事提供]

(運営:株式会社アックスコンサルティング)

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