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AIDMA(アイドマ)の法則の、DとMとAについて詳しく考えてみよう

14.03.16 |

広告はWhat to sayとHow to sayでできている、
という話があります。

そのHow to sayチェックのための有名理論
AIDMA(アイドマ)の法則のうち、
今回は、D(Desire)とM(Memory)と
A(Action)について、考えてみましょう。

佐藤達郎の今すぐ使える!マーケティング手法

ちなみにAIDMA(アイドマ)の法則とは、
Attention→Interest→Desire→Memory→Actionの
頭文字を取ったものです。

あなたの会社が広告を出すとします。
思い切ってお金をかけて、
かなり目立つスペースに
出すことができるようになりました。

デザインも少し奇抜な案を採用し、
少なくても目には止まってくれそうです。

さらに「この期間割引中!」の
文字も大きく入っているので、
興味は持ってくれそうです。

AIDMAのAttentionとInterestは、
なんとかクリアできそうな状況です。

しかし取引先の人に、
「見ましたよ!派手にやってましたね」
と言われただけで喜んでいてはいけません。

AとIはもちろん非常に大切ですが、
最後に必要なのは、
Aciton(買う・発注する)をしてもらうことです。

注意を惹き、興味を持ってもらったら、
次は“望んで”もらうこと(Desire)です。

使いたい、持ちたい、買ってみたい、
発注してみたい、と望んでもらうこと、
欲望してもらうことが必要になります。

欲望してもらうには、どうすれば良いか?
もちろん、商品力(今までにない機能があるとか、
他より目に見えて安いとか)が基本になりますが、
意外と無視できないのは“好意度”や“ファンづくり”。

興味を持っても反感を持つと、
人はなかなか買うという行動まで
出てくれないものなのです。

そして、次に大事なのがMemoryです。

たいていの人は、忙しい。
広告を見るたびに、商品名や店名をメモすることなど、
簡単にはしてくれません。

あなたの会社の商品やサービスを
見る人の記憶(Memory)のリストに
載せてもらうことが重要です。

商品やサービスのネーミングにも
工夫を凝らして目立つように入れる。
電話番号の大きさや位置にも注意を払う。
当り前のことではありますが、
ハズしてはならないポイントになります。

こうして、AとIとDとMの厳しい4つのポイントを
くぐり抜けた広告だけが見た人のActionにつながり、
「あなたの商品やサービスが売れる」
という成果をもたらすことができるのです。


次回の佐藤達郎の今すぐ使える!マーケティング手法は
「ネット時代の新理論AISAS(アイサス)も、
充分に意識しよう」をお届けします。

[プロフィール]
佐藤 達郎(さとう・たつろう)
多摩美術大学教授(広告論 / マーケティング論)、コミュニケーション・ラボ代表。2004年カンヌ国際広告祭日本代表審査員。浦和高校、一橋大学、アサツーDK、(青学MBA)、博報堂DYを経て、2011年4月より現職。著書に、『NOをYESにする力!』『アイデアの選び方』『自分を広告する技術』『教えて!カンヌ国際広告祭』がある。


[記事提供]

(運営:株式会社アックスコンサルティング)

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