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顧客の獲得に効果抜群! 『動画マーケティング』の始め方 その3

18.12.10 |

今やさまざまな動画サイトで行われている『動画マーケティング』。
テレビCMなどよりも少ない予算で始められるため、特に新規顧客獲得を狙いたい中小企業におすすめの手法の一つです。

今回は最終章として、世界最大の動画投稿サイト『YouTube』を例に取り、動画マーケティングの始め方や、再生回数を上げるコツをご紹介します。

動画投稿サイト『YouTube』の特徴とは? 

『YouTube』は2005年にアメリカのカリフォルニア州で設立され、2006年にGoogle社が買収。
2010年頃にはすでに世界的な動画サイトに成長しました。 
国内外の企業や組織の公式動画から、広告などを主な収入源とする『YouTuber(ユーチューバー)』や一般投稿者による動画まで、そのジャンルは広大で、動画投稿によるマーケティングを検討する企業が最初に候補にあげるサイトです。 

YouTubeにはいくつかの特徴があります。 
まずは、圧倒的なユーザー数の多さです。2016年のGoogleの調査では、日本におけるYouTubeの利用率は77%と、他の動画サイトをはるかに凌駕しています。 

また、検索にも強く、再生回数や評価の高い動画はGoogleのWeb検索結果ページの上位に表示されるため、より多くの人に見てもらうことが可能です。 

そして、投稿者が動画の再生数などを分析する『YouTubeアナリティクス』を無料で使用できる点も見逃せません。
指標となるデータを得ることができるため、動画マーケティングには欠かせないツールといえます。 
ではさっそく、具体的な始め方を見ていきましょう。 


『ブランドアカウント』をつくり、チャンネルを設定 

YouTubeに動画を投稿するためには、まずは、YouTubeに入り、『チャンネル』を開設するところからスタートします。
『チャンネル』とは自分だけのテレビ局のようなもので、複数つくることが可能です。
個人であれば、所持しているGoogleアカウントでYouTubeに入ることですぐに開設できますが、企業の場合は、まず、複数の管理者または所有者を設定できる『ブランドアカウント』を作成する必要があります。 

自社のチャンネルができたら、後は、自社の商品やサービスに関する動画を投稿していくだけです。 
一部の大手企業のみが開設できる『公式ブランドチャンネル』を除いて、個人のチャンネルも企業のチャンネルも、デザインや機能面で基本的な差異はなく、ともに無料での利用が可能です。
そのため、動画の再生数や閲覧数、滞在数などは、すべて動画の次第といえます。 


多くの動画から“バズる”ヒントをつかむ! 

YouTubeにチャンネルを開設した企業の命題は、なんといっても“ヒットする=バズる”動画をつくることにほかなりません。 
毎年末、多くのWeb系情報サイトが“今年バズった動画”をランキング形式でアップします。
そこにはさまざまな企業がアイデアと技術を傾けた、見応えのある動画が並びます。 
このランキングに入れるかどうかは、きちんと自社の商品やサービスをPRしつつ、いかに面白く、インパクトのある動画をつくれるかにかかっています。 

“バズる”動画をつくるには、まずこれらに目を通し、どんなプロモーション動画が流行っているのかを知る必要があります。 
撮影や編集に凝った動画はもちろん目を惹きますが、特に手間暇をかけていない動画が、再生数を稼ぎ出すケースもあります。
各企業の秀逸な動画の数々は、きっと参考になるはずです。 
リサーチで得られた結果をもとに、自社ならではのアイデアを盛り込み、専門家とも相談しながら、動画づくりを進めていきましょう。 


再生回数を増やすヒント 

どんなに凝った動画をつくっても、誰にも見てもらえなければ、意味がありません。
再生回数を増やすには、まずは水準の高い動画をつくることですが、そのほかのポイントとしては、下記のようなことがあります。 

・ユーザーに見つけてもらえる工夫を 
YouTubeにある無数の動画の中で目立つためには、タイトルや説明文は、できるだけポイントを絞ったスマートなものに。また、その動画から切り取った一場面が表示されるサムネイル(動画のイメージ画像)にも、目を惹く画面を選ぶことが大切です。 

・タイトルや説明文に英語を併記 
会社で取り扱う商品やサービスのタイプにもよりますが、タイトルや説明文を和英併記にしておくと、英語検索でヒットすることになり、見てもらえる人の規模が格段に広がります。 

・チャンネル登録を増やす 
ユーザーがある動画を気に入り、今後も同じ投稿者の動画を見たいと思った場合、そのチャンネルを『お気に入り』に登録します。すると新しい動画の投稿時に通知が送られるため、繰り返し再生してもらえる可能性が高まります。 この『チャンネル登録』の数が増えるとYouTubeからも高く評価され、検索結果やおすすめ動画の上位に表示されやすくなり、さらなる再生回数の増加が見込めます。 動画の最後にチャンネル登録ボタンをつけておくのもよいですが、ユーザーのコメントに対してこまめに返信したり、書き込まれた意見を次の動画に反映させたりすることも、登録数の着実な増加につながるでしょう。 

・公開の時間帯やペースに配慮 
ユーザーがYouTubeをもっとも視聴する時間帯である18時~23時に公開することで、初動から視聴数を上げられる可能性がアップするといわれています。 そして時間だけでなく、投稿する日や曜日も決まったペースで行うことで、ユーザーに記憶され、リピートにつながりやすくなります。 ちなみに、2018年秋に開始された新機能『YouTube Premieres(プレミア公開)』は、予約投稿した動画の公開日時をユーザーに事前通知し、その時間に投稿者とユーザーが新作動画を同時に見ることができるというもの。現在は一部の投稿者限定ですが、提供範囲は順次拡大される予定ですので、利用可能になったらぜひ活用したいサービスです。 

・SNSも積極的に利用 
スマートフォンの普及によって、SNSは動画のアピールにうってつけの場所となりました。SNSで動画の宣伝を行えば、多方向からのアクセスと再生回数の増加が期待できます。 


動画マーケティングは、今後、マーケティングの主流の一つになっていくといわれています。
自社商品の魅力を確実に伝え、かつ多くのユーザーに訴求できる質の高い動画をつくって、成果につなげていきましょう。

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