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新しい発想をもたらすと評判の『デザイン思考』を学んでみよう1

14.03.02 |

みなさん、
「デザイン思考」という言葉をご存知でしょうか?

ここ数年、にわかに注目度が高まっている
“アイデア開発の方法論”です。

「デザイン思考」は、
ビジュアル・アイデアを考えたり
レイアウトしたりする、
いわゆる「デザイン」とは別物です。

佐藤達郎のマーケティング論

むしろデザイナーのためのものではなく、
さまざまなビジネスに関わる人にとって
重要な方法論です。

世の中で「デザイン思考」というものが
広く認知されるきっかけをつくったのは、
アメリカのIDEO(アイディオ)という
デザイン&コンサルタント会社。

同社はアップル・コンピュータの
最初のマウスをデザインしたことでも有名で、
イノベーション開発に関する
独自の方法論を展開しています。

そのIDEOの創業者の一人が、
スタンフォード大学のデービッド・ケリー教授です。

この教授がIDEOの経営を後進に譲って始めたのが、
有名なd.school(ディー・スクール)です。

従来型ビジネスを教える
b.school(ビジネス・スクール)に対しての
d.schoolというネーミングであり、
ロジカル思考に対しての
「デザイン思考」というわけです。

「何か面白いアイデアは無いのか!」
と部下を叱責してみても“堅いアタマ”
“理屈だけの思考法”“いつもの通りの会議”では、
ありきたりのアイデアしか出てきません。

もちろん、ものごとを理屈立てて考えるのは大前提ですが、
その一歩先、競争相手と違う独自の企画は、
理屈を積み上げて行くだけでは得られません。

なぜなら競争相手も同じように考えていて、
結局は同じような結論に至ってしまうからです。

“何か違うやり方”が必要なのです。

日本でも東大・京大・慶應大などに
「デザイン思考」を学ぶ学科や
プロジェクトが次々と生まれ、
大企業も注目し、研修などに参加しています。


次回はd.school(ディー・スクール)の唱える
「デザイン思考」の5つのステップを、
具体的に見てみることにしましょう。

[プロフィール]
佐藤 達郎(さとう・たつろう)
多摩美術大学教授(広告論 / マーケティング論)、コミュニケーション・ラボ代表。2004年カンヌ国際広告祭日本代表審査員。浦和高校、一橋大学、アサツーDK、(青学MBA)、博報堂DYを経て、2011年4月より現職。著書に、『NOをYESにする力!』『アイデアの選び方』『自分を広告する技術』『教えて!カンヌ国際広告祭』がある。

[記事提供]

(運営:株式会社アックスコンサルティング)

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