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「夢を夢のままで終わらせるな!」を胸に刻もう

16.12.27 |

2016年の日本プロスポーツ大賞に、プロ野球・日本ハムファイターズの大谷翔平選手が選ばれた。

投手と打者の二刀流で日本一に輝いたこの22歳は、子どもたちに夢を与えただけでなく、台風に苦しめられた北海道に希望をもたらした。「二刀流で大成する」という自らの夢を追いかけ続けることで、夢をかなえ、社会を明るく照らしたのである。

プロ野球では規格外、常識外とも言える二刀流は、ファイターズの栗山英樹監督の後押しがなければ実現しないものだった。「栗山さんが監督でなければ、ファイターズにお世話になっていません」と、大谷も話している。


栗山監督自身は、選手として成功を収めたわけではない。ダイヤモンドグラブ賞に一度輝いたのが、唯一と言っていい実績である。
栗山監督は言う。
「そんな僕に監督を任せるのは、普通に考えたらリスクが大き過ぎます。『それでもやれ』と言ってくれた人たちの思いに、絶対に迷惑をかけたくない。その一心でこれまでやってきています」

そんな栗山監督が、胸に刻んでいる言葉がある。「夢は正夢」だ。
「夢は誰でも見ることができる。でも、実現させて正夢にしないと意味がないんだ、実現させるために真剣に夢を見るんだ、という意味だと思います。人間は実現させるために夢を見る、夢を夢で終わらせるな、というメッセージだと受け止めています」

2012年の監督就任から5シーズンで、パリーグ優勝が2回、日本一が1回とは誇るべき成績だ。それでも、栗山監督は「僕は誰かにこうしたほうがいいとか、こうすべきだ、などと言える人間ではありません」と話す。

「2017年に新たな夢を追いかけよう」と考えているビジネスマンには、栗山監督の言葉を贈りたい。プロ野球チームという組織を束ね、成功に導いてきた彼の信条は、きっと参考になるだろう。

「これからも野球を愛して、選手を愛して、選手と一緒に夢を追いかけていきたい」



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[プロフィール] 
戸塚 啓(とつか・けい) 
1968年、神奈川県生まれ。法政大学法学部法律学科卒業後、雑誌編集者を経てフリーのスポーツライターに。新聞、雑誌などへの執筆のほか、CS放送で欧州サッカーの解説なども。主な著書に『不動の絆』(角川書店)、『僕らは強くなりたい~震災の中のセンバツ』(幻冬舎)。 

[記事提供] 

(運営:株式会社アックスコンサルティング)


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