相続事例シリーズ パート21 借金は無いけど、相続放棄をします!

18.12.18 | ビジネス【相続】

毎週ご覧いただきありがとうございます。ご好評いただいております相続事例シリーズを配信していきます。株式会社江口経営センターグループで、相続手続を専門に行っている「相続手続支援センター新潟」が体験した事例等交え、提供していきます。

Yさんから「父が亡くなって、相続が発生したが、相続放棄をしたい」との相談がありました。当初は借金や保証人等の負の財産があったのかと思っていましたが、話を聞いてみると借金がある訳でも、誰かの連帯保証人になっている訳でもなく、残された財産は不動産と少しの預貯金があるという事でした。借金等も無いのになぜ相続放棄をしたいのか?疑問に思いつつ詳しく話を聞いてみると、残された不動産に問題があったのです。

亡くなったYさんの父は、自宅の土地建物と併せて、先祖代々続く地域住民の人達と共有名義で多くの山林を所有していました。Yさん自身も、共有名義を相続するだけであれば、特に問題はないのですが、山林の管理そして地域住民の人達との付き合い等、遠方に住んでいるYさんにとっては非常に煩わしい問題だったのです。特にYさんが悩んでいたのは、遠方にいても自分が相続する分には何とかなっても、自分に相続が起こったときの事でした。

Yさんには2人の娘さんがいらっしゃいますが、「2人の子供達も将来は結婚をして家を出て行くだろう。そんな娘たちが、将来自分の相続でこんな共有名義の山林を引継いでも、負担を掛けてしまうだけなので申し訳ない」という気持ちだったのです。

 親族ともどうするべきかと色々と相談をしました。当然周囲からは相続放棄をすることへの反対意見が多数でした。

 しかし、Yさんは親族からどんなに反対されても、娘さん達の将来のことを最優先に考え、最終的にご自身で家庭裁判所に相続放棄の申立てをして、相続放棄をされました。

 田舎の方では、このように先祖代々続く共有名義の不動産の相続が多くあります。今までは先祖代々続く土地を守る意識で子供たちが引継いできたことも事実ですが、今回のYさんのように、逆に負担に思う方も多くいるのが現状ではないかと感じます。切ない話ではありますが、まさに核家族化した日本の現状を象徴する相続だったのではないかと感じました。

 

相続手続支援センター新潟より

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