相続事例シリーズ パート24 未手続きのために増えた相続人

19.08.12 | ビジネス【相続】

毎週ご覧いただきありがとうございます。ご好評いただいております相続事例シリーズを配信していきます。株式会社江口経営センターグループで、相続手続を専門に行っている「相続手続支援センター新潟」が体験した事例等交え、提供していきます。

Gさんは平成28年にお父様を亡くし、相続人はGさんと弟の2人でした。当時、預貯金は手続をしたのですが自宅は空家で名義変更の費用が高額だったという事もあり、手続きをしませんでした。今年に入り、お父様が住んでいた空家をなんとかしないといけないということで、数社の不動産会社へ2人で売却の相談などをしていましたが、そんな時、弟が交通事故に遭い、急にお亡くなりになりました。

 弟の相続人は配偶者の奥様と九州在住の社会人の息子さんと県内在住の大学生の娘さんです。Gさんは2年前のお父様の相続手続の経験を生かし、弟の相続手続きを手伝おうと思っていました。

 なかなか忙しく、相続については何もせずにいたある日、以前、空家の相談に行った不動産会社から連絡がありました。「空家を500万で買いたいという人がいるから来て欲しい」とのことでした。Gさんはいくらでも良いから売れれば良いなあというぐらいでしたので、500万だったらすぐにでも売りたいという思いでした。ただ、不動産会社へ行き売却の手続きをしに行くと「名義が亡くなったお父様名義なので、きちんと名義変更をしないと売れない」と言われました。名義変更をするためには相続人全員で遺産分割を行い、遺産分割協議書を作成し、相続人全員の署名と押印が必要です。当時の相続人はGさんと弟でしたが、弟が亡き今、弟の相続権が弟の配偶者と息子と娘に移動しています。そのため、お父様の相続についての相続人はGさんと弟の配偶者と息子と娘の計4人です。

 幸い、Gさんと弟家族との関係は良好で事情を説明したところ快くGさんへの名義変更を了承はしてくれましたが、息子さんの仕事が忙しく中々帰省できなかったり、娘さんが印鑑登録をしていなかったりで名義変更には約3ヶ月かかりました。空家を購入希望の方も待ってくれたため、無事に売却することは出来ましたが、場合によっては話が無くなったしまうこともあります。

 皆様の中にも先代名義の財産をお持ちの方がいるかもしれません。もしそのような財産がある場合は、皆様の代できちんと整理をしておくということも大事なことであると感じました。

 

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