相続事例シリーズ パート38 勘当された二男を訪ね

22.09.05 | ビジネス【相続】

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お父様が亡くなり、相談人は配偶者、長男、二男の3人。一見問題のなさそうな相続手続になるはずでした。しかし、長男と面談をし、家族関係について聞くと、実は、弟が35年前に家を出て以来、音信不通ということでした。

相続手続の為には、どうしても二男との話し合い、協力が必要です。

二男の現住所を調べ、長男が訪問し、父親が亡くなったこと、母親の為にも協力して相続手続を進める必要があることを伝えました。

二男は、高校卒業以降の進路をめぐって父親と喧嘩し、勘当同然に家を出て、父親との確執は解消せず、いつの間に音信不通になっていました。

長男が話をしてもはじめは頑なに関わることを拒んでいた二男でしたが、母親との面会を経て、少しずつ心を開き、再会半年後にはやっと協力を得られるようになりました。その後、全員が納得する形でスムーズに手続きを終えることができました。

何十年も連絡を取っていない方が相続人にいる場合、まず、連絡を取ることが大変です。もし、連絡が取れたとしても、その後、相続手続に協力をしてくれるのかどうかはわかりません。相続手続はお金が絡むお話になりますので、難航することが多々あります。今回のように、連絡が取れなくなった理由が喧嘩、勘当などの場合は、兄弟・親子の確執が手続きを難しくすることもあります。このような相続人がいる場合は、「遺言」、特に「公正証書遺言」によって、相続財産を誰に相続させるのかを予め指定しておくことも一つの方法です。公正証書遺言があれば、相続人全員で話し合いをする必要や、相続人全員の署名押印を揃える必要がなくなるからです。

家族の関係、状況を考慮した相続対策をしておくことの重要性を改めて感じた事例でした。

 

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