昼は最大150人を集客! 独自のフォーを武器に昼も夜も絶好調
16.09.09 | 業種別【飲食業】
2005年3月に開業した『創作料理&米麺居酒屋 風土木(ふうどき)』は、濃厚なスープが特徴の創作フォーが大好評。
昼は、このフォーとカレーを武器に、30席の店内で最大150人を集客。
夜は、居酒屋の定番つまみに自店の色を加えた創作料理とシメのフォーで、アルコール客の人気を掴む。
■このお店が繁盛している理由!
1.日本人好みの濃厚なフォーを開発。コレが他店にはない強力な名物に
2.あえて料理は定番をベースにし、年配のファンの気軽な利用を掴む
居酒屋は、ランチ客が掴みにくいとされる中で、オリジナルの味で魅力を打ち出した“フォー”をフックに、女性客のみならず男性客をも虜にする人気店が、2005年3月にオープンした『創作料理&米麺居酒屋 風土木』だ。
店主はミャンマー生まれのティン・テイ氏。
開業時、フォーをランチのメニューにすることは決めていたという。
ただ、ベトナムの味を日本でそのまま再現するだけでは、インパクトに欠けると考えたティン氏は、日本人が好きなラーメンのスープをヒントに、“魚のピューレ”を隠し味に使った濃厚な味のフォーを開発。
さらに、開店当初は「塩味フォー」のみだったが、辛味、マー油、担々、カリー、つけ麺と、多彩な味をそろえていった。
結果、昼夜ともに、“旨いフォー”が食べられる居酒屋として話題に。今では多くの常連客を掴んでいる。
フォーとともに昼の人気を生むのがカレー。
小麦粉を使わないカレーで、メニュー表には“100gあたり95kcal低カロリー”とうたい、女性客に訴求している。
カレーは2種類用意しており、その中のひとつである「生姜カレー」は、生姜の風味を強く感じられるよう、高知県産の生姜のみを使用したこだわりの1品だ。
今後はカレーのネット販売も視野に入れている。
一方、夜は酒と好相性の逸品をズラリとそろえ、アルコール客を大集客。千葉・多古町産の大和イモを使った「大和芋のおつまみチップス」や、ほどよく脂がのっているノルウェー産のサバを豪快に使った「炙り〆サバ」などが人気だ。
常連客に60代のお客も多いため、あえて現代的な新しい料理をそろえるのではなく、居酒屋の定番にひと工夫したものや、食材で特徴化を図ったものを提供している。
もちろん、売りであるフォーも楽しんでもらえるよう、夜は小サイズのフォーも用意し、ほとんどのお客様からシメで注文を受けている。
同店は今年で創業12年目だが、名物のフォーと、常連客を思った料理や接客で、いまも、昼は最大5回転、夜は最大3回転の人気を誇っている。
繁盛飲食店のヒット商法最前線
【記事提供元】
近代食堂2016年9月号(旭屋出版)
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