税理士法人すずらん総合マネジメント

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「面白き 事もなき世に おもしろく」

17.03.15 | 名言・格言~すずらん課長'SELECT

幕末の維新志士・高杉晋作が療養中に詠んだ上の句。

 

動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し。

高杉晋作は、死後、盟友の伊藤博文にこう言わしめた。

吉田松陰の松下村塾で学び、尊王攘夷運動に身を投じて、列強から長州藩を守ろうとしました。

その時に率いたのが有名な奇兵隊。

幕府寄りの藩内の勢力をこの奇兵隊で倒し、藩政を倒幕に傾けます。

この動きに反応した幕府が第2次長州征討軍を率いて長州藩へ攻め込むのですが、海軍総督についた晋作は、夜陰に乗じて敵艦隊を奇襲するなど活躍して、戦況は長州藩有利となるのでした。

この当時は、身分制度がガチガチの封建社会。

最上位に立つ武士でも、家柄によって地位に差が生じていました。

志をもっても社会制度によって阻まれてしまうツマラナイ社会。

奇兵隊は武士だけではなく、農民も参加した組織でした。

世の中を変える千載一遇のチャンス!

だから、身分に関係ない組織の奇兵隊を結成したのでしょう。

長州有利の戦況下、結核に倒れ療養を余儀なくされた晋作。

無念なのか、それとも自分を奮い立たせるためなのか、冒頭の上の句だけを詠みました。

 

野村望東尼という尼僧が、この晋作の詠んだ上の句に下の句を継ぎました。

「済なすものは こころなりけり」

それは心の持ちよう と繋がれたこの歌。

現代にも通じる考え方ですね。

 

今置かれている環境に嘆いてばかりせず、新たな視点で行動すれば、道が拓けてくるかも

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