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新入社員の「6月病」を見逃すな!
17.05.12 | ビジネス【人的資源】
毎年、大型連休が終わったころに話題になるのが「5月病」です。しかし、最近は「6月病」という心の病気があるようです。ご存知ですか?
新しい環境で緊張が張りつめた4月が過ぎ、無気力状態に陥ってしまう点では、5月病と6月病はほとんど変わりません。しかし、今どきの新社会人は5月よりも6月に心の調子を崩してしまうケースが増えているそうです。
■研修から実務へとシフトしたタイミングでストレスを抱え込む
5月病と6月病は、ともに医学用語ではありません。医学的には「適応障害」に分類されます。適応障害とは、急激な環境変化についていけず、心や体が不調を訴えることを指します。
なぜ、新社会人は6月病にかかって心の調子を崩してしまうのでしょうか?
6月といえば、座学中心の新人研修が終わって職場の各部署に配属され、実務につくケースが多いです。6月に入って実戦的な仕事の厳しさを目の当たりにして「こんなはずじゃなかった」とショックを受けたり、仕事や人間関係にうまく対応できなくなったりして、ストレスを抱え込んでしまう人が少なくありません。梅雨入り後の天候に左右され、心がどんよりしてしまうことも無関係ではないかもしれません。
■こんな様子は要注意! 6月病チェックリスト
4月には元気で張り切っていた新入社員が、以下のように変化していませんか?
・朝から気分がすぐれない表情
・笑わなくなった
・無表情になった
・あいさつの声が小さくなった(あいさつをしなくなった)
・突然泣き出した
・ランチや飲み会の誘いを断るようになった
こんな様子が見られるときは、6月病を患っている可能性があります。
■じっくりと耳を傾けるよう上司や先輩に指導しよう
では、社内で6月病にかかっていそうな社員がいたら、どう対処すればよいのでしょう?
「元気出して」「頑張って」と激励するのは実はよくありません。本人が「元気がないのか」「頑張りが足りないのか」と落ち込んでしまうからです。逆に腫れものに触るように接するのもやめましょう。
また「どうしたの? 具合悪いの? 何か嫌なことでもあったの?」と細かく質問するのもタブーです。6月病にかかる人は、根がまじめな人が多いものです。「そんなに周囲と比べて変なのか?」と気にしてしまいます。
「最近元気なさそうだけど大丈夫かな? 気になることや困ったことがあったらいつでも話を聞くよ」とさりげなく声をかけ、話を聞いてあげるよう新入社員の上司や先輩に指導しましょう。じっくりと耳を傾けることが、解決の第一歩なのです。
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