響き税理士法人

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「中小企業の会計ルール」

14.07.14 | 【会計】

◆中小企業の会計ルールとは?
◆「中小会計指針」と「中小会計要領」の違い
◆具体的な違い
◆この会計ルールを採用するメリット


◆中小企業の会計ルールとは?
中小企業の会計ルールには
「中小企業の会計に関する指針(中小会計指針)」と「中小企業の会計に関する基本要領(中小会計要領)」があります。
いずれも、大企業が利用する会計ルールと比較して、計算書類等の作成に際し過重な負担がかからないものとなっており、中小企業はどちらも参照することができます。


◆「中小会計指針」と「中小会計要領」の違い
「中小会計指針」は中小企業の中でもとりわけ会計参与設置会社が利用することを想定して策定されています。
これに対し、「中小会計要領」はより簡便な会計処理をすることが適当と考えられる中小企業が利用することを想定して策定されたものです。
そのため、「中小会計要領」の方がより作成負担が軽いものとなっています。


◆具体的な違い
具体的には、「中小会計指針」は国際会計基準に沿って企業会計基準が改定される都度改定が予想されており、基本的な資産の評価方法は大幅に時価主義を導入し、税効果会計や組織再編会計を含む18項目の各論で構成されています。
これに対し、「中小会計要領」は国際会計基準の影響を受けず、資産の評価方法も取得原価主義を原則としており、各論の構成も基本的な14項目となっています。


◆この会計ルールを採用するメリット
適切な会計ルールに従って作成された計算書類等は、経営者が会社の状況を適切に把握することに役立ちますし、金融機関や取引先等からの信用が増します。
実際に、「中小会計指針」や「中小会計要領」を採用している企業については、金融機関から融資を受ける際に金利等の優遇が受けられる場合があります。

詳しくは、日本税理士会連合会のHPに掲載されていますので、ご興味のある方は是非ご覧になってください。

まだこれらの会計ルールを採用されていない方は、これを機会に採用を検討されてみてはいかがでしょうか。


キリサワ税理士法人 情報発信委員会

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