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アクト・オブ・キリング

19.01.09 | スタッフ町野の映画紹介

今回の映画は2012年製作のイギリス・デンマーク・ノルウェーのドキュメンタリー映画、
『アクト・オブ・キリング』です。監督は、ジョシュア・オッペンハイマー監督。

この監督の長編映画で日本公開されている物は、 『アクト・オブ・キリング』と『ルック・オブ・サイレンス』だけです。

まず『アクト・オブ・キリング』のwikipedia先生の概要です↓

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1965年、時のインドネシア大統領・スカルノがスハルトのクーデターにより失脚、
その後、右派勢力による「インドネシア共産党員狩り」と称した大虐殺が行われ、
100万人以上が殺害されたといわれている、9月30日事件を追った作品。

当時、虐殺に関わった者たちを取材し、 彼らにその時の行動をカメラの前で演じさせて再現するという手法をとった異色のドキュメンタリー映画である。

なお、製作に関わった多くの現地スタッフは、事件がインドネシア国内では未だにタブーであり、 名前を明かすことが様々な危険を伴うとの理由から、
“ANONYMOUS"(匿名者)としてクレジットされている。

2014年には姉妹編『ルック・オブ・サイレンス(英語版)』が公開された。
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中々わかり易い概要で良いと思います。

そして予告編です↓
https://www.youtube.com/watch?v=Mu68nD5QqP0

スカルノ大統領はみなさんご存知、デヴィ夫人の旦那です。 (旦那と言っても第三夫人ですが)

日本人的には歴史の授業でナチ党がユダヤ人を虐殺した話は勉強するので、 聞きなじみあるかと思いますが、
インドネシアの虐殺についてはあまり知られていないかと思います。

(と、書いたもののろくに教養もない私ですから私以外のほとんどの方は知っている恐れもありますが、、、)

現在、その虐殺にかかわった人々はインドネシアでは英雄として扱われており、
政権の人々もこの虐殺を行った側の人であるため国内では悪い事をしたという認識がないそうです。

学校でもそう教わるようです。

そのため、インタビューに応える人は快く、面白可笑しく、 どのように、大量に、残酷に人を殺したかを演じてくれます。

「女も子供も殺したよ~ガハハハハハ~」とか言いながら。
当時の再現や証言をしていきます。

そんなインタビューと当時の再現を続けていく中、 彼らは少しずつ自分の行ったことに気が付いていく、表情の変化に注目です。

人は一定の環境を与えられると誤ったことを正しいと思い込んでしまう生き物みたいです。

当時の政府に対し憤りを感じた集団が、 正しさを主張し反乱を起こした結果、今の政府があるわけです。

今、フランスで行われているデモでは車をひっくり返し火をつけ ショーウインドウを破壊し社会に多大な迷惑をかけることにより、
実際、マクロン大統領が動かざるおえなくなっております。

日本で人が集まりゾロゾロ並んで叫ぶ程度のデモよりも、 フランスでの関係ない人の車をひっくり返して火をつけるデモの方が成果をあげてしまうのです。

虐殺する行為は誤っているけれども当事者は加害者であり被害者でもあるように思えるのです。

と、私の感想はこのくらいにしますので、 是非ご覧になってみてください。

以上。

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