さんだん會計事務所

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近籐智也のお悩み相談室

19.05.10 | 事務所通信

新規事業と新会社(別会社)での資金調達

【ご相談内容】

ご相談者は、新規事業を別会社で行うという企業様です。
新規事業を行う上で、新会社を作ったほうがいいのか、既存事業体で行った方がいいのかというのは事業展開を考える上で重要。そして、当然資金調達にも大いに関係する問題です。

今回の相談企業の場合は、次の理由で新会社を設立したようです。
①既存会社における取引先と若干競合関係にある会社と取引を開始する可能性があるため、配慮して新規会社を設立する事となった。
②既存事業体の商号が新規事業に馴染まないものであり、これを回避するために既存事業体の商号の変更や、新たなに屋号を設定するなどの対応ができない。

【回答】

資金調達に関連して我々としては次のようなアドバイスを行いました。
(1)新会社であっても「新人」ではないというアピール
(2)新会社であっても「独立」とは判断されないというリスクの回避
(3)あくまでも「新会社」なので受けられるメリット
まず(1)については既存事業の社歴が長い、財務状況がよい場合は積極的に関連会社だということをアピールするべきであるということです。
次に(2)については逆に既存事業の財務状況が芳しくない場合は新会社といえども、実質的に一体として見られてしまうということです。これを回避するための説明(法人設計)を十分できるようにしておくことが必須となります。
(3)については、あくまでも融資制度の中では新会社である場合、創業融資制度が活用できます。
仮に(1)のアピールをしていたとしても活用できます。
具体的には金利やその他の条件面でのメリット受けることができますので活用すべきでしょう。


カテゴリー: 創業融資資金繰り・借入不安融資 パーマリンク

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