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税務調査での世間話には、こんな意図がある!?不用意な一言が命取りに!

14.09.02 | コラム

秋は税務調査の季節。

どんなことを聞かれるのか、不安は募るばかりです。
実際、冒頭の世間話から税務調査は始まっています。
一見雑談とも感じられる質問の一つひとつにも、しっかりとした意味があるのです。


税務調査の冒頭では、調査官は社長さんに会社や業界概要について質問をします。
一見雑談のようなやり取りですが、実は大変重要です。

調査官が聞いてくる質問は、以下のように一つひとつ意図があります。


・「仕事の内容を教えてください」
  →仕事以外の収入がないかチェック。

・「いつからこの事業をしていますか?」
「学校を卒業してからどんなお仕事をしていましたか?」
  →収入がないと思われる時期の収入元は何かをチェック。

・「従業員数は何人ですか?」
  →架空の人件費がないかをチェック。

・「家族構成はどうなっていますか?」
 「お父様、お母様は何歳ですか?」
 「ご両親とは同居されているのですか?」
  →専従者給与に該当するかをチェック。

・「自宅や事務所の家賃はいくらですか?」
  →社長の生活費をどのように算出しているか
   売上の一部が社長の生活費になっていないかをチェック。

・「主な取引先はどこですか?」
  →売上や仕入れの計上漏れがないかをチェック。

・「取引銀行はどこですか?」
  →売上の計上漏れがないかをチェック。

・「帳簿作成は誰が行っていますか?」「会計ソフトは何を使っていますか?」
  →入力した帳票類を誰が確認しているかをチェック。

・「経費の領収書の保管はどうなっていますか?」
  →領収書がないものについて実態はあるかをチェック。

《趣味の話を聞かれても「はい」「いいえ」で答えよう》

調査官は社長の趣味や家族のこと、故郷の話などをしながら、お金の使い道を詮索します。
例えば、調査官から「社長はゴルフが好きなんですよね?」と聞かれたら「はい」「いいえ」レベルでとどめておきましょう。
調子に乗って「そうなんですよ!週に2回は遊び仲間と行きますね」なんて余計なことを言ってはいけません。


《税務調査で命取りになる「禁断のフレーズ」集》


●隠しごとをアピールするあいまいフレーズ
「多分~です」
「恐らくあるかもしれません」
●ハッスル空回りフレーズ
「必ず~しています!」
「極力~しています!」
「絶対ありません!」
●例外があることを教えてしまう自爆フレーズ
「ほとんどありません」
「ときどき~しています」
「たいてい~です」
「一部例外がありますが」
●火に油を注ぐ言い訳フレーズ
「お手柔らかにお願いします」
「うちは何も悪いことはしていない」
「うちは不景気で儲かっていない」


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