税理士法人ユリウス

第4回 変動損益計算書を活用しましょう

14.09.16 | 【連載】会計で会社を強くする!月次決算の活用方法


 業績改善のポイントは、「変動損益計算書」により、売上高・限界利益率・固定費の数値の変化を読み取り、その理由を考えること。
 そして、貴社にとっての目標数値を見出すことです。

 今回は、業績を改善するためのポイントのひとつとして、「変動損益計算書」に着目します。

まず、変動損益計算書の構造を理解してみましょう。


◆変動損益計算書とは◆

 第一段階として、
  (儲け)=(売った)-(買った)
です。これは、小中学生でもわかると思います。


 これを会計の専門用語でいいますと、
  〔限界利益〕=〔売上高〕-〔変動費〕
です。業績改善とは、儲けを増やすことですから、「たくさん売る」ことと、「安く買う」ことをすればよいですね。

 第二段階として、
 (残った)=(儲かった)-(使った)
です。同じく会計の専門用語でいいますと、
 〔経常利益〕=〔限界利益〕-〔固定費〕
です。限界利益は先にも述べましたので、業績を改善するには、お金をあまり「使わない」ことがよいのです。


◆業績改善の着眼点◆

 業績を改善する着眼点は、下記の3点です。

  ・売上高を増やす
  ・限界利益率を上げる
  ・固定費を下げる


 これら3つの数値が、前年同月と比べて増えたか、過去12か月の推移はどうか、対前年増加率(減少率)はどうか、変化を確認しましょう。
 そして、なぜそうなったか、ひとつひとつ理由を考えてみましょう。

 〔売上高〕については、
 「バーゲンやキャンペーン」「特別大きな取引」「大きなクレーム」
 「流行」「売れ筋商品の変化」「得意先の変化」
 「同業他社との競争」「社長さんや従業員の健康状態」などに着目してみるとよいでしょう。

 〔限界利益率〕について、例えば、100円売上が増加すると儲けが30円増加するということは、30%の限界利益率となります。
 要は、「同じ売上で儲けを大きくする」仕組みをつくればよいのです。

 〔固定費〕とは、人件費や家賃、設備関係の経費などです。
 原則、変動しない固定費の変化があった場合、それは一時的なものなのか、恒常的に増減したものなのか、確認してみましょう。
 そして、「限界利益」に関わらず発生するものですから、どうしたら小さくすることができるか考えてみましょう。


◆同業他社との比較◆

 業績の分析のもひとつの手法として、同業他社の黒字企業・優良企業と比較する方法があります。
 一概にはいえませんが、これらの数値を目標とすることで、経営改善の近道のひとつとなることでしょう。


 当事務所では、この黒字企業・優良企業の数値を利用して、貴社の経営状況を分析し、経営改善のお手伝いをすることをおこなっています。
 お気軽にお問い合わせください。

(お問い合わせはこちら)
  植田ひでちか税理士事務所
  〒134-0088 東京都江戸川区西葛西5丁目1-11-701
  電 話:03-6808-6355
  E-mail:h.ueda@ueda-cta.jp
  公式HP:http://www.ueda-cta.jp/pc/

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