有限会社 サステイナブル・デザイン

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エンゲージメントとワンチーム

19.11.27 | 職場づくり

エンゲージリングといえば婚約指輪。
似ているけどちょっと違うのが
「エンゲージメント」
実は、最近、人事分野で注目されているキーワードです。

エンゲージメントとは

エンゲージメントは、
・従事していること
・婚約していること
といった意味合いの言葉です。

ただ、従事している、といっても、婚約という意味もある言葉ですから、
イヤイヤしぶしぶではなくて、「自ら進んで喜んで」従事している、
というニュアンスを帯びています。

コミットメント、とは違う?

一方、しばらく前にはやったのがコミットメント。
こちらは「結果にコミット」という某社のCMで
印象に残っている方も多いでしょう。
コミットメントには約束という意味合いがありますが、
単なる約束ではなく、「必ずやり遂げる」という誓約に近いものがあります。

人事評価の世界では、この10年ほど、
成果主義とコミットメントが対になってきました。

しかし、外から強制されたコミットメントは、やらされ感を生みます。
行き過ぎた成果主義は、
「結果を出せばいいんでしょ、それ以外はガタガタ言わないでよ」
「いくらがんばっても、それだけじゃ評価されないんなら、がんばってもね・・・」
という態度につながりかねません。

こうした外からの動機付けには限度があり、
いくら処遇を良くしても、
完全に売り手市場になった労働市場では、
職場が気に入らなければすぐに退職・転職し
人手が足りなくなってしまいます。

歯科業界においては、歯科衛生士の有効求人倍率が20倍に達し、
20院が1人を求めて争っている状態ですね。

エンゲージメントが注目されるわけ

こうした背景から、内からの動機付けとして「エンゲージメント」が
注目されるようになってきました。

職場づくりという文脈であえて意訳すれば
「ここでずっとがんばりたい、と自ら思う気持ち」。

成長意欲×帰属意識の掛け算、と言い換えてもよいでしょう。
今ここでがんばると、明るい未来が待っている、
という期待があればこその、エンゲージメントです。

ラグビーW杯日本代表が準々決勝で敗れたのち、
選手が口々に言っていたのが
「もう、このチームでできないのがさびしい」。

彼らのチームへの「エンゲージメント」が
いかに高かったかがうかがえます。
また、そうであるからこそ、史上初のベストエイト進出という目標に
コミットし、結果を出すことができたのではないでしょうか?

歯科医院のワンチームづくり

また、日本代表のチームづくりのコンセプトとして
有名になったのが「ワンチーム」ですが、
元々ラグビーは、ポジションごとに専門職に分かれていて、
お互いに補完し助け合いながらチームとして戦うスポーツです。

歯科医院も、ドクター・衛生士・助手・技工士・受付・経理事務、
といった具合に、専門職がお互いに補完し助け合うことで
健全な経営が成立しますね。

院長が将来目指す姿がメンバーと共有できていれば、ワンチームとして機能し、
それぞれの持ち場で高いエンゲージメントを発揮してくれるはず。

ご自身の院は、ワンチームになっていますか?
スタッフ1人ひとりの顔を思い浮かべて、考えてみてはいかがでしょう?

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