有限会社 サステイナブル・デザイン

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マーケティングファネルは入口、その先は?

20.02.05 | マーケティング

前週の記事で、マーケティングファネルという
考え方をご紹介しました。
しかし、ファネルだけでは完結しません。

ファネルの前に必要なもの

ファネルとは漏斗(じょうご)。
マーケティングファネルは、
見込客を獲得し顧客化していくプロセスを
イメージ化したものです。

入口は広く、だんだん細くなる逆三角形は、
顧客化に近づくにつれて、だんだん、
見込客が離脱していくことを表しています。

ファネルの入り口が一番広い、
第1段階の「認知」ですが、
その前に必要なことがあります。

第0段階と呼ぶとすれば、
それは、「検索結果が表示されること」です。

前々週の記事で解説したように、
WEB上では、検索結果が表示されなければ
存在しないも同然で、認知自体が成立せず、
「ファネル」はまさに絵に描いた餅となってしまいます。

そこで今、一番効果的なのがMEO対策でした。
この記事を読まれた後、ググった結果、
自院はマップ表示上位3位内に入っていたでしょうか?

ファネルの後に必要なこと

ファネルの段階を進んでいくと、最後は購入、
すなわち顧客化です。

しかし、これでマーケティングは終わりではありません。
想像してみてください。

漏斗(じょうご=ファネル)にいくら水を注いでも、
その下に受ける容器がなければ、、、

水は流出するのみですね。

これと同じで、顧客化=ゴールではありません。
むしろ、そこからが本当のマーケティングの始まりです。

ファネルで顧客化(初回来院)まで進んでいただいた
患者様を、「顧客リスト」という名前のビーカーで受けて、
長いお付き合いをしていくことで、院の経営が安定します。

このビーカーがないと、一見さんの新規集客を
いつまでもいつまでも続けなければならず、
疲弊してしまいますね。
(そして、社会的には歯科難民が発生してしまいます)

様々な業種の方にお話しするのですが、
新規集客が宿命であり、リピートがない
(あってはならない)ビジネスが2つだけあります。

1つは結婚相談所です。
めでたくゴールインした新郎または新婦が、
「いや~、よかった、ぜひもう1回、いい人紹介してください!」
って帰って来るようだったら、、、悪夢です。

もう1つは葬儀屋です。
しめやかに葬儀を執り行い、見送ったはずなのに、
「いや~、いい葬式だった、もう1回頼みますよ」
って、ご本人がやって来たら、、、ホラー映画です。

この2つを除けば、商売繁盛のカギは、
業種・業態を問わず、
既存客のリピート、ファン顧客の育成です。
歯科医院もけして例外ではありません。

むしろ診療圏内に多数の院がひしめき合い、
新規開業もまだまだ続く競争環境下では、
リピート、リコールによる
LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)の
最大化こそが院経営の生命線です。

ファネルに入ってもらうためのMEO対策、
ファネルの受け皿となる顧客管理とリピート・リコール対策、
これがそろって初めて、マーケティングファネルが
有効に機能するわけです。

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