中谷彰吾税理士事務所

自給飼料 コストは輸入の半額

14.10.17 | 農業関係

家畜の餌につかう粗飼料について、生産者自ら育てる自給飼料の方が、輸入乾草を買うよりコストは安く、最大半分に抑えられるとの試算を農水省がまとめました。
自給飼料の生産費に地代も含めており、従来よりもかなり緻密に試算したもので、この場合でも自給飼料の方が低コストとの結果が出ました。

試算は、
1.購入した輸入乾草
2.自ら栽培した乾草
3.自ら栽培したサイレージ
について可消化養分総量(以下TDN)1キロ当たりの生産コストを既存の統計データを使うなどして算出し、比較しました。
輸入乾草は農家の庭先価格で、全国平均価格を計算すると1キロ56.4円。主要8品目のTDNの割合を計算すると平均51.7%。この二つの数字から輸入乾草TDN1キロ当たりの価格を109円とはじきだしました。
一方、自ら栽培した乾草はTDN1キロ当たりで約55円(物財費+労働費45.2円、地代9.4円)、自ら栽培したサイレージは63円(物財費+労働費53.8円、地代9.4円)。輸入乾草と資格すると、乾燥は5割安、サイレージは4割安となりました。

この結果は都府県の輸入依存脱却の必要性を改めて示したものといえそうです。

(参考文献:日本農業新聞 2014年9/28 P3)

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