税理士法人すずらん総合マネジメント

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紙の月

20.12.16 | スタッフ町野の映画紹介

今回は2014年公開の日本映画『紙の月』です。

原作は『八日目の蝉』などを書いている角田光代です。
『八日目の蝉』は読みましたが内容を全く覚えておりません。

監督は『桐島、部活やめるってよ』で有名な吉田大八です。

主演は宮沢りえです。

あらすじです。

梅澤梨花は銀行に勤めており既婚。
子供はおらず、夫と二人で暮らしている。

夫は二人で暮らす十分な稼ぎがあることから
梨花が働く必要はないと言っており、梨花はそれに対して不満がある。

そういったことなどから夫との心の距離が遠のいていったある日、
夫の異動が決まり、梨花はしばらく一人で暮らすこととなった。

ある日、顧客の孫である光太に誘われてバーに行った。
梨花は久しぶりに羽を伸ばしたこともあり充実した時間を過ごした。

光太からみておばさんである自分に対し、
「最初にあった時からいいなと思っていた」と言われ梨花は心を躍らせた。

営業終わりにデパートに寄った梨花はいつもなら決して買わないような
高級な化粧品を手に取る。

手持ちがなかった梨花は後で返さばいいと思い、
その時預かっていた顧客の金で化粧品を買ってしまう。

そこから梨花は光太と頻繁に会うようになる。

高級な化粧品、衣類をどんどん買い、光太に対するプレゼントや飲食代も増えていく。

梨花はどんどんエスカレートしていき、定期預金、手形、偽札の偽造まで始め、
高額な買い物、光太に対する貢ぎも派手になっていく。

しかし、そんな生活も長くは続かないのであった。

みたいな話です。


旦那に抑圧されながらの生活に嫌気がさし、
少年のとの恋愛やオシャレな買い物を爆発させる宮沢りえは見ごたえがありました。

人間、抑圧すると爆発して大変なことになっている様はよく見ますが、
野放しにしていて大変なことになっている様もよく見ます。

適度というのは人それぞれ匙加減が違うため、
一個人と接するときに管理しているという感覚そのものが良くないような気もします。

香川県ではゲームをあんまりできなかったり、
厳しい家庭ではクレヨンしんちゃんを見せてもらえなかったりするわけですが、
その結果、自治体や親の望むような人間をデザインできるかは疑問です。
(ゲームやテレビを制限する程度が抑圧とも言い難いですが)

私も、爆発的に消費したり、めちゃくちゃなほど自由な振る舞いを
したくなる衝動に駆られることがあります。

そんな衝動に割と肯定的(?)な作品なので見ていて救われるような気持になります。

そんなこんなで今年も残りわずかとなりました。

皆様、お仕事が忙しく映画など見ている場合ではないかもしれませんが
お時間あれば是非ご覧になってみてください。

以上

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