21.05.18 | スタッフ町野の映画紹介

今回は2020年公開のドキュメンタリー映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』です。

この映画は2019年の国会で不正会計疑惑を質す姿が注目を集めた政治家小川淳也を17年間追いかけたドキュメンタリーです。

監督は大島渚監督の息子、大島新監督です。
園子音のドキュメンタリーなども撮っています。


この映画は小川がどのような政治思想を持っており、
どのようにそれが日本を良くするかといった内容ではなく、
小川がどのような人間でどのように選挙や政治に取り組んでいるかというような内容でした。

また密着している17年という長さも映像から感じ取れます。
最初はお母さんが選挙の手伝いをするため預けられ泣いていた二人の娘も
後半の選挙ではタスキを付けて父と共に演説へと繰り出していました。

小川は日本が少子化によりどんどん人口が減少し経済が停滞するのを救うための
何十年にも及ぶビジョンをすべて自分で組み立てるのです。

小川は「日本を救いたい」という大きいビジョンを持つも選挙に苦戦します。

小川が出馬している選挙区は平井卓也という議員が出馬しております。
平井は議員三世であり四国新聞の創業一族でもありかなりの強敵です。

選挙活動中の四国新聞には小川の悪口がかかれ、
街頭でも時には厳しい声をかけられます。

そういった困難から小川は比例で当選するも比例で当選した議員の肩身は狭いと述べています。

長期の密着によりあまりにも実直すぎる小川には
政治かは向いてないのではないか？と監督自身そう思い始めます。

単に一個人を長期密着しているという点でも面白いですし、
日本のその時々の状況と小川の状況とが見れてそれも面白いです。

是非ご覧ください。

以上。