税理士法人すずらん総合マネジメント

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博士と狂人

21.09.15 | スタッフ町野の映画紹介

今回は2019年公開のアメリカ映画『博士と狂人』です。

この映画はオックスフォード英語辞典誕生の物語りです。

今はまっているyoutubeのチャンネル「ゆる言語学ラジオ」で知りました。

ショーンペンとメルギブソンの競演作というだけで見る価値は十分にあるかと思います。


あらすじです。

当時、辞書というものはインテリ向けの難しい言葉だけを集めたものが主流であった。

そんな中、ありとあらゆる単語の意味、語源、用例を載せた辞書、オックスフォード英語辞典を作ることになる。

そこで編纂主幹になった人物がマレー。

マレーは貧しい家庭で育ったことから14歳で学校を出て働き始める。
しかし、マレーは独学で10か国語近い言語を理解し、
地質学、物理学なども独学で学び働きながら論文を書いていた。

当時、学校の先生をしていたがこの辞書の編纂に携わることになり、
先生を辞職し家族と共にイングランドに引っ越した。

辞書の作成は大変困難でこのペースでやっていても一生終わらないということになり、
一般人から用例カードを募集することになった。

そこで大量に用例カードを送ってくる一人の男がいた。

その人物がマイナーである。

お礼を言おうとマレーはマイナーの元を訪ねるとそこは精神病棟であった。

マイナーは元々アメリカの軍医であり、その経験で精神を病んでいた。
終戦後はそのケアとして短期的にイングランドで過ごしていた。

マイナーは屋根裏根に人が侵入し自分を襲おうとしているという妄想に憑りつかれていた。

ある日、マイナーは自分の家に人が侵入したと騒ぎ立て、
何の関係もない一般市民を勘違いで銃殺してしまう。
精神に異常が認められ無罪になり精神病棟に入っていたのだった。

そこで会ったマレーとマイナーは親しくなり共に辞書作りに燃える。

しかし、マイナーは殺人の罪悪感に苛まれ日に日に病んでいくのであった。

以上、ざっくりしたあらすじです。


マイナーは殺害してしまった男の妻にたいし、
大変な罪悪感を抱いて資金の援助をしていました。

はじめは夫を殺した殺人鬼からの援助など受け入れらないと拒絶していましたが、
マイナーもまた気の毒であると感じ、次第に話すようになりました。

そこでマイナーに対しプレゼントした本に、
オックスフォード英語辞典のボランティア募集の紙が入っており、
マイナーは用例集めを始めます。

精神異常者に無関係な通行人が射殺された事件は、
かなり悲惨なものですが、
その事件は辞書の完成に大きく寄与しているということが、
なんとも言葉にし難い気持ちになります。

私のこの記事もごく一部しか書いておりませんで、
気になった方はまず、ゆる言語学ラジオのオックスフォード英語辞典の回を聞いてから
映画を見るとよりお楽しみいただけるかと思います。

以上。

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