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こんなときどうする?中小企業に起こりうる労務トラブルQ&A

14.12.16 | コラム

良さそうな人財を採用したら戦力外だった!

Q 先日採用した社員は、経歴が立派そうに見えたので即決しました。

しかし、実際は口だけで仕事が全然できませんでした。入社から3ヵ月が経過し、正社員登用を見送る旨を伝えたら「無理やり辞めさせられた」と労働組合に駆け込んで、金銭を要求してきました。

こういう人材を採用しないためにはどうすればいいのでしょう?

A 現在、中途採用市場が活性化しています。売り手市場で採用に苦労している中小企業は少なくありません。

そんななか、経歴詐称とまではいかなくても、自己の経歴や能力を過大に示し、転職市場に食い込もうとする人材が増えているそうです。「課長として部下のマネジメントにかかわってきた」「社運をかけた大きなプロジェクトに携わってきた」「企画力は負けません」というような、企業が欲しがりそうなキーワードで巧みにアピールして、内定を勝ち取るのです。

そして、いざ業務にあたると「できます」「得意です」と豪語していた仕事ができないありさま。いつも周囲がサポートしないと遂行できない状況に陥ってしまうのです。

応募書類やひと通りの面接だけでは、経歴の中身までは判別できません。たとえば、課長などの役職に就いていても、期待通りのスキルがあったかどうかは分かりません。また、注目度の高いプロジェクトにかかわっていたとしても、中途半端にタッチしていただけの可能性もあります。

このような人材を採用しないためにはどうすればいいのでしょう?それは、採用面接で次の2つの質問をしてみることです。

●納期までに仕事を収めてきた割合
●期待通りに仕事が進まなかったときの対処法

これらの質問で、自分が責任をもって最後まで行った仕事の仕上がり具合や、仕事を「最後までやり切る力」を確認します。これらをチェックするだけで、上辺の経歴と巧みなアピールに惑わされることなく、良質な人材を採用できるようになるでしょう。


■雇用のミスマッチを防ぐチェックリスト

□過去の職場での良かったことを細かく説明できる

□過去の職場の転職理由を聞き、なぜそうしたのか、論理的に納得のいく答えができる

□当社より「この業界」を選んだ理由を、論理的に答えられる

□「他の候補者でなく、あなたでなければならない理由、あなたを採用すると当社はどんなメリットがあるか、説明してください」と聞くと、スラスラ答えられる

□「あなたが思い切り仕事の成果を上げる条件や環境は、どんなことか?」と聞くと、仕事中心の回答になる

□「自分の強み」を説明するとき、性格的な強みより理論的な内容を話している


(お問い合わせ先)
  植田ひでちか税理士事務所
  〒134-0088 東京都江戸川区西葛西5丁目1-11-701
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