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バター不足…畜産業界はどうなってるの?①

14.12.18 | 農業関係

穀物価格の価格の上昇に続き、連載方式で「バター不足」についてお届けいたします。
最近ニュースでも取り上げられたバター不足。
何年か前にもありましたので、「またか」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、その何年か前より事態は深刻です。

第1回は「なぜバターが不足しているのか」です。

バターは何年かに1回不足することがあります。それはバターの生産が一番後回しだからです。後回しになる理由は単純に「賞味期限が長いから」です。
生乳は保存性が低く、大量にストックすることが困難です。その後生クリーム、チーズと優先順位が下がり、賞味期限の長いバターは一番後回しになります。

ではなぜそのバターが生産されないのか?単純に生乳が足りないのです。
生乳の不測の原因として、昨年夏の猛暑で乳牛の体調が低下してしまっているということが挙げられております。確かにこの1年間の下げ幅は大きいです。
しかし、実際にはこの20年間、国内における生乳生産量を見てみるとほぼ継続して右肩下がりとなっております。1993年に850万トンを超えていた生産量は、2013年には750万トンまで低下してしまってます。このバター不足の一件の問題は今に始まった話ではないのです。

次回は「なぜ生乳の生産量が減っているのか?」についてお話しいたします。


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