中谷彰吾税理士事務所

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バター不足…畜産業界はどうなってるの?②

14.12.18 | 農業関係

最近ニュースでも取り上げられたバター不足。
その裏で畜産業界がどうなっているのかを連載方式でお届けするこのシリーズ。

第2回は「なぜ生乳の生産量が減っているのか?」です。

生乳量不足の最大の原因が酪農家の減少。これは他の農産物ともかぶる話ではありますが、酪農家に関しては40年間で40万戸が実に2万戸まで減少しております。戸数減少に伴う大規模化、集約化も進められてきてはおりますが、それでも経営を維持することは難しく、離農が止まらない状態が続いております。さらにTPPがどうなるのかという不安も拍車をかけております。
これは別に畜産だけの話ではなく、農業全体の話です。日本は国土が狭く、生産性が大陸に比べて劣るのは仕方ないことです。
だからと言って生産性の高い地域に任せて、食料は輸入に頼った方が合理的…とはならないはずです。
消費者もなぜこの価格なのか?ということを考える必要があると思います。輸入に頼りっぱなしだと、いくら払っても食料が買えないという時代がくるかもしれません。

最後はバター不足から飛んで日本農業全体の危機という話になってしまいましたが、今回のバター不足は食料については日本国内で消費する分も賄えてないという現象をわかりやすく表してくれたので取り上げました。またいろいろ情報発信していきたいと思います。


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