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【甲欄?乙欄?】源泉徴収税額表の見方や税額の計算の仕方について分かりやすく説明します

22.11.07 | 事務所通信

こんにちは、マクシブ総合会計事務所です。

今回は「源泉徴収税額表」について解説いたします。
給与・賞与を支給する際、源泉徴収税額表を用いて徴収税額を決定します。
税額表区分(甲・乙・丙欄)についても解説いたしますので、ぜひご一読ください。

源泉徴収税額表とは?

「源泉徴収税額表」とは、支給する給与等について、所得税と復興特別所得税を併せて源泉徴収する際に使用します。
源泉徴収税額表は、毎年変更があるため注意が必要です!

※下表は令和4年分 給与所得の源泉徴収税額表の「月額表」です。



参照:国税庁「令和4年分 源泉徴収税額表」

源泉徴収税額表の種類と税区分について

源泉徴収税額表は大きく以下の3種類に分類されます。


参照:国税庁「税額表の種類と使い方」

(1) 給与所得の源泉徴収税額表(月額表)

下記のような給与を支払う場合は「月額表」を使用します。

1.月ごとに支払うもの
2.半月ごと、10日(旬)ごとに支払うもの
3.月の整数倍の期間ごとに支払うもの

「給与所得者の扶養控除等申告書」を提出している人に支払う給与については「甲欄」、
その他の人に支払う給与については「乙欄」を使用して税額を求めます。

(2) 給与所得の源泉徴収税額表(日額表)

下記のような給与を支払う場合は「日額表」を使用します。

1.毎日支払うもの
2.週ごとに支払うもの
3.日割で支払うもの
4.日雇賃金※1

※1日雇賃金とは、日々雇い入れられる人の労働した日または時間によって算定される給与等で、労働した日ごとに支払を受けるものを言います。

1.~3.のうち、「給与所得者の扶養控除等申告書」を提出している従業員に支払う給与については「甲欄」
提出していない従業員に支払う給与については「乙欄」
4.の日雇賃金については「丙欄」を使用して税額を求めます。

パート、アルバイトに対して日給や時間給で給与を支払う場合、あらかじめ雇用契約の期間が2か月以内と決められていれば、「日額表」の「丙欄」を使用します。

(3)賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表

この表は、賞与を支払う際に使用します。
ただし、①前月中に給与の支払いがない場合 ②賞与の金額が前月中の給与金額の10倍を超える場合 は、「月額表」を使用するため、注意が必要です。


参照:国税庁「賞与に対する源泉徴収」

税区分を考える際の注意点

毎月支給する給与に係る所得税額を計算する多くの場合は、月額表の「甲欄」「乙欄」を使用します。
では、「甲欄」と「乙欄」では税額がどのくらい変わるのでしょうか。
令和4年分の税額表を見ながら説明していきます。

毎月の給与を30万円、扶養親族等の数を0人とします。
その場合、税額は「甲欄」は8,420円、「乙欄」は53,700円となり、その税額にかなりの差があることがわかります。

扶養控除等申告書を提出していない従業員について誤って「甲欄」で計算しないよう、甲欄・乙欄のいずれを適用するかについては、
入社時に『扶養控除等申告書』を回収する等、従業員の希望を把握することが大切です。

従たる給与支払者に該当する場合は?

ダブルワークをしている従業員について、自社が主たる給与支払者以外の場合は「扶養控除等申告書」の提出がないため「乙欄」で計算します。

源泉徴収税額表を理解して、税額計算を行いましょう。



いかがでしたか。
今回は「源泉徴収税額表」について解説いたしました。
甲・乙・丙欄のいずれを使用するかによって税額が大きく変わってきますので、それぞれの適用要件について理解することが大切です!

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