土地家屋調査士法人共立パートナーズ

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境界標とは

22.12.15 | オリジナル記事

境界標とは

Question

隣地の所有者から「境界標を設置したいので立ち会って確認して欲しい」といわれました。この境界標とはどのようなものなのでしょうか?

Answer

隣の土地との間に境界があるわけですが、地面に線が引いてあるわけではありませんので、何か目印がなければ隣の土地と区別できません。境界標とはこの「目印のことです。

境界標は通常境界折れ点に設置します。これにより境界標と境界標を結ぶ線が境界線であることがわかりますので、地面に境界線が引いてあるのと同じ事になるのです。

参考図:境界標と境界線

境界標があれば、誰が見ても境界の存在がわかりますので、土地の管理がしやすくなり、境界紛争は起こり難くなります。
土地を譲渡(売却)することになったり、相続などで土地を分割する必要がでてきた場合でも、その土地に境界標が設置されていれば、処理はスムーズに流れますが、境界標が設置されていなかった場合には、境界復元の作業などが発生しますので、それだけ費用と時間が掛かってしまいます。

境界標の材質や大きさ等に関する制約は特にありませんが、永続性のある石杭コンクリート杭コンクリートで根巻きしたプラスチック杭、あるいは金属標(プレート、鋲)等を用いるのが一般的です。

境界標
を設置したり、設置してある境界標が正しいものかどうかを確かめるには、境界確定測量を行って 境界確定図 を作成するのが確実です。

また、境界標が設置されていても、溝が消えかかっているなどして境界が判然としない境界標は、境界紛争の原因とならないように、境界標の入れ替え等を行っておくことをおすすめします。

その他「境界標」についてお知りになりたい場合には、弊所の土地家屋調査士におたずねください。



最後までお読みいただきありがとうございました。

土地家屋調査士法人 共立測量登記事務所
代表社員 横田教和

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