中谷彰吾税理士事務所

食品残さ飼料 飼料費削減で利益アップ!

15.05.06 | 農業関係

山口県農林総合技術センター畜産技術部はパンくずや飼料用米、弁当の残りなどを独自に配合した食品残さ飼料(エコフィード)を豚へ給餌することで飼料費を削減、さらに売上には差がないということを実証しました。
飼料費の削減幅は実に5割近くに及ぶようです。

同部が完成させたエコフィードはパンくず40%、飼料用米30%、乾麺15%、弁当や給食の残り15%で配合したもの。これは豚の嗜好性を調べ最もこの配合割合が食いつきがよかったとのことです。
この結果飼料費は47%削減。背脂肪が厚くなり枝肉成績の上物率は60%低下してしまいましたが、売上には差がありませんでした。これにより枝肉販売価格と飼料費との差益は35%増益したとのことです。さらに豚肉のオレイン酸含量が5.7%上昇、リノール酸は2%減るなど、脂肪酸組成の改善もみられました。これは飼料用米に含まれる脂肪酸が影響したものとみられております。

この結果により、飼料のほとんどを輸入飼料に頼っている現状を変えていけるかもしれませんね。飼料も含めてすべてを国産で賄えるように変わっていってほしいです。

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