中谷彰吾税理士事務所

青年就農給付金見直し

15.06.05 | 農業関係

農水省は今年度から青年就農給付金(経営開始型)を見直しました。
これまでは一律で年間150万円を給付してきましたが、前年所得に応じて給付金額を変動させる仕組みに変えます。

青年就農給付金の制度は2012年度に始まり、一定の条件を満たす新規就農者を対象に5年間にわたり一律で年間150万を給付し、前年所得が250万円以上の場合に給付を打ち切るという仕組みでした。
今回の見直しでは、前年所得が100万円未満の場合はこれまで同様満額支給となりますが、100万円以上350万円未満の場合は前年所得に応じて給付額が変動する仕組みを導入することとなります。なお、打ち切り所得が350万円以上となりますので、この点につきましてはこれまでより水準を緩和しております。

今回の見直しは、今年度新たに給付対象者になった人から適用することになるようです。経営開始1年目は一律年間150万円を給付するようです。前年度までに給付対象者となっている人は今まで通り年間150万円が給付されます。

今回の見直しに関しては歳出削減という目的と、前年所得250万円以上での打ち切りでは生産者のやる気をそぐため水準を緩和するという目的の両方が達成されております。
同給付金の性質(新規就農者が経営的に自立するための給付金)を考えると、いい方向に見直されたのではと思います。

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