16.09.20 | 名言・格言～すずらん課長'SELECT

戦国武将・大谷吉継の言葉。

大谷吉継は豊臣秀吉の家臣で、石田三成と共に兵站など財務面で活躍していた武将でした。

そのため三成と親交が深かったと言われています。

三成が関ヶ原の戦いに臨む際に、盟友であった吉継を誘います。

徳川家康の上杉景勝討伐に加わろうとしていました。吉継は三成より家康憎しではなかったためです。

そのため、三成に誘われたときにこう話したそうです。

「あなたは利（金銭や地位）を使うことに鋭く、それがゆえに太閤殿下に重宝された。
だが戦で人間が利のみで動くと思ったら、それは間違いだ。戦の時には人はその大将の人望と能力で動く。
あなたはどれも家康に遠く及ばない。しかしそれでも戦をするというのなら、お味方します」

吉継は結局三成を見捨てずに家康打倒の兵を上げることになります。

関ヶ原の戦いでは大谷隊は小早川秀秋の寝返りを予期し、それに対応するなど奮戦していましたが、
その後の朽木・脇坂・小川・赤座隊の寝返りを受けて壊滅してしまいました。

友情に殉じた吉継は人気ある武将の一人です。

 

人に動いてもらうとき、報酬（手当や昇給・昇進）を提示することはままあります。

このような「にんじん作戦」は短期的には効果を発揮するでしょうが、長期的になると効果も小さくなりますし、
また報酬に対して割の合わないことだと判断されると効果がなくなるでしょう。

吉継のいうように「人は利だけで動かない」からです。

では何が肝心か。

その人が持つ信念や熱意ではないでしょうか。

周りが自分の頼みごとを聞いてくれない、思うように動いてくれないと嘆く前に、自身を振り返ってみましょう。

確固たる信念をもって、熱意が相手に伝われば、きっと賛同してくれる筈です！