土地家屋調査士法人共立パートナーズ

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境界標の種類について

16.11.02 | オリジナル記事

境界標の種類について


土地家屋調査士の横田教和です。

今回は、境界標の種類について、書きたいと思います。

是非、不動産業界の方をはじめ、新入社員の方や若い方に
見て覚えて頂きたいと思います!

境界標の種類は大きく分けて、下記の6種類です。
みなさまも何となくはわかっているけど、細かく理解されていない方は
是非、今回でインプットして頂きたいと思います!!

● 境界標の種類


■コンクリート杭
■御影石
■根巻
■プラスチック杭
■木杭
■金属標(金属プレート・金属鋲)


<コンクリート杭>
境界標としては最も多く使用されています。
永続性があり、サイズは場所によって使い分けされ、大きさも長さも様々です。


<御 影 石>
美しくて堅い花崗岩でできています。
境界標としては最も優れた永続性ある材質ですが、自然石なため希少価値があり、
堅いため加工に手間がかかりますので若干高価になります。


<根  巻>
境界標をさらにコンクリートで根巻すると、一層堅固になります。
その分費用はかかりますが、土で埋め戻した場合よりはるかに堅固になりますので、
コンクリート杭を設置する場合には、根巻きをすることをおすすめします。


<プラスチック杭>
加工が簡単なため、市場にたくさん出回っていますが、
軽くて安定性に欠ける部分があります。
最近では、コンクリートや御影石を継いだものや、
ステンレスで頭部を巻いたもの等工夫されています。


<木  杭>
サイズは様々ですが1~2年程度で腐食しますので耐久性に欠けます。
仮杭又は一時的な杭として使用されます。


<金 属 標>
鋳鉄杭を始め、真鍮、ステンレス又はアルミ等により、
現地の事情に合わせて使用する標識がたくさん開発されています。


☆当事務所では通常、設置可能であれば、
上記のコンクリート杭を使用し、根巻と言って、コンクリートを流し込み、
永久的に保存されるような形で取り扱いをしております。


もちろん、物理的な問題で、コンクリート杭が設置できない場合には、
なるべく強度が保てるような形で境界標識を設置しております。

● 境界標の形状について



境界標の形状は上記のように、
①真ん中に穴があいている物
②十字の真ん中
③矢印の先が一般的です。


では、どこにどの形状を設置するか決まりはあるのでしょうか?

正解は特に決まりはございません。
近隣の方と話し合って、十字の境界標を設置する場合もあれば、
測量依頼者がお願いしていることなので、測量本地から矢印の境界標を設置したりと様々です。

今回覚えて頂きたいことは境界標とは、
真ん中があいている物や矢印や十字の形状がございますが、
境界ポイント自体は点であり、境界線はその1つの点と点を結んだものになります。


本日も最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

土地家屋調査士法人 共立測量登記事務所 
代表 横田教和

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