パートナーの不倫が発覚！　慰謝料請求のためにとるべき行動とは？

18.03.30 |

もし、あなたのパートナーが不倫や浮気をしていることが分かったら、どうしますか？ 

「私の優しいパートナーに限って不倫をするはずがない」と思っていた矢先、ふとパートナーのスマホ画面に見知らぬ女性（または男性）からのラブメッセージが表示されたら……。 

不倫が発覚した時こそ、怒りの感情に任せて事を進めてはいけません。 
あなたのパートナーが不倫をしていないことを切に願っていますが、万が一のために慰謝料請求をする方法を頭に入れておきましょう。

不倫の証拠はコッソリ 
たくさん集めましょう！ 

不倫の慰謝料請求をするためには、できる限りたくさんの不倫の証拠を集めてください。 
そのため、不倫に関係しそうな証拠はすべて確保しておきましょう。 

ご相談者の中には、「パートナーの行動があやしい！」と思った途端、怒りに任せてパートナーを問い詰める方がいらっしゃいます。
そのお気持ちは十分理解できますが、オススメはできません。 

なぜなら、不倫を疑っている事実をいったん知られてしまうと、警戒する機会を与えてしまいます。
その結果、不倫の証拠集めが困難になり、逆効果となってしまうのです。 

不倫の慰謝料を請求したいと考えている場合には、不倫を疑っていることは決して言わず、コッソリ証拠集めをすることが重要です。 



証拠はどうやって集めるの？ 

では、どのように不倫の証拠を集めたらよいでしょうか。 

証拠集めの代表的な方法としては、興信所（探偵）に依頼をする方法があります。
２人がホテルに入る証拠をバッチリおさえてもらえば、決定的な証拠となり得ます。 

興信所に依頼をするときのポイントは、配偶者の行動パターンをしっかりと伝えることが大切です。 
行動パターンがわからないと尾行が困難になり、証拠をおさえるまでに日数がかかってしまいます。 
また、興信所に依頼する際は、事前に見積もりを出してもらい、複数社を比較して良心的な興信所を探しましょう。 

次に、興信所に依頼をすることが難しい場合には、自ら証拠を集めましょう。 
ラブラブなLINEやメールも重要な証拠です。
電子データは単純に保存するだけでなく、できればスクリーンショットや写真などでも保存しておきましょう。 
くれぐれも証拠が散逸することがないよう注意が必要です。 

ご相談者の中には、勇気を振り絞って不倫の相手に直談判する方もいらっしゃいます。 
直談判した結果、納得する慰謝料がもらえれば御の字です。
しかし、交渉が決裂した場合には解決が遠のいてしまう恐れがあります。 
そのため、できれば事前に専門家に相談した上で、交渉を進めるようにしましょう。 


慰謝料はどれくらいもらえる？ 

では、不倫の慰謝料はどれくらい認められるのでしょうか？ 

「散々傷つけられたのだから、500万円や1,000万円をもらって当然だ！」と思う方もいらっしゃるかもしれません。 

しかし、不倫の慰謝料の相場は100万円～200万円だといわれています。 
もちろん、ケースによっては、それ以上やそれ以下のこともあります。 

では、裁判所はどうやって金額を決めているかというと、様々な判断要素に基づいて慰謝料の金額を決定しています。 
その判断要素は、以下のようなものが該当します。 

・婚姻期間の長短 
・婚姻関係破綻の有無 
・婚姻生活の状況 
・不倫の期間の長短 
・不倫の内容 
・どちらが主導的な役割を果たしたか 
・未成年者の子の有無 
・請求者側の落ち度の有無 
・訴訟態度　　など 

これらの事実を総合して金額が決まりますので、集めた証拠を持って、まずは弁護士に相談することをおすすめします。