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トータルビューティから、お客様に喜ばれるサービスを考える

16.05.06 |

ネイルやエステティック、まつ毛エクステンションなど、近年は、髪のメンテナンスだけにとらわれないサービスを提供しているヘアサロンが多いです。

多様な手段を使い、お客様の美と健康を追及するサービスを「トータルビューティ」と言います。

今回は、このトータルビューティに力を入れているサロンTさんにお話をうかがいました。

サロンTでは、やらないサービスを明確化しています。縮毛矯正がその一つです。

縮毛矯正はビューティというよりも、メディカルな分野に入ってしまうので、サービスとして提供していないと、サロンTのオーナーは言います。 

幅広く手を出しても中途半端な質のサービスしか提供できず、お客様の期待に応えることが難しいものです。はじめから提供しないサービスを明確にすることで、お客様へ良い施術を行えます。 

その一貫した考え方は、店販への取り組みを見てもわかります。商品を売るのではなく、髪質を見ながらお客様に合ったものを説明しているからです。 

サロンTでは、店販を売るという指示は出していません。もし、店販に力を入れるようになってしまっては、サロン側の都合で商品を選び、勧めてしまう可能性があるからです。 

サロンの目的は、あくまでもお客様が美しくなること。「商品を売らなくてもいい」ことを全社の決まりにすることで、スタッフはお客様が美容を維持する最大限の選択肢を伝えようとします。 

「1,000円の商品を売ろうとして時間をかけるなら、その分、お客様にスタイルの話をした方が価値があります」(サロンTオーナー) 

こうした取り組みによって、お客様との関係性が構築され、サロンTのリピート率は97%を維持しています。 

長くお客様に通ってもらうためには、お客様との関係を構築できるトータルビューティに力を入れていくのも一つの手なのです。


となりのヘアサロン 


【記事提供元】 
サロンオーナー2016年5月号(理美容教育出版)

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