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クラフトビール、無濾過生原酒、和食。“ビギナー”も虜にして連日大盛況!

16.05.06 |

池袋駅東口の目抜き通りから離れた場所にありながら、幅広い客層に支持される『万事快調』。

厳選したクラフトビールと無濾過生原酒、ひと手間かけた和食の3本柱でお客を増やし、連日満席の繁盛店となっている。

■このお店が繁盛している理由!

1.クラフトビールと無濾過生原酒。アルコールで2本柱の売り物を作る

2.「間口は広く、奥は深く」。初心者も来店したくなる魅力づくり

最近はクラフトビールを看板に据える店が増えているが、『KRAFTWORK DINNING万事快調』は“国産”にこだわり、10種類を用意。

さらに、もうひとつの主力商品に、日本酒の中でも珍しい“無濾過生原酒”を30種類以上揃えて売り物にする。

創業4年目にして、コアなお客のみならず、クラフトビールや無濾過生原酒のビギナーも掴んで22坪で450万円を売る。 

「数は少ないが真面目に造られた、自分が飲んで本当においしいと思う酒だけをお客様に提供したい。ブームというマーケティングに左右されるのではなく、クラフトビールを文化として根付かせていきたい」と、店主の岩崎カズヒロ氏。

駅から少し離れた立地に店を構えたのも、味の分かる人に飲んでほしいという思いがあり、あえてこの場所に決めた。 

開業前、岩崎氏は老舗クラフトビール店での修業の他、酒屋から日本酒を学んだ。クラフトビールと無濾過生原酒というコアな商品を売り物にできるのも、そうした経験があるからで、岩崎氏を信頼して訪れるビールや日本酒のファンが多い。 

コアな商品を扱う店は、どうしてもビギナーにとって入りにくいもの。

そこで同店は、例えば、店内にレコードジャケットやアート作品、映画やアニメ関連のグッズを飾るなど、様々な“とっかかり”を用意する。

「間口は広く、奥は深く。酒以外に興味を持ってもらえる“とっかかり”を用意することが、初心者の方の来店につながります」(岩崎氏) 

また、和食出身の板長が作る和の料理も人気の要因。

例えば、刺身にはクラフトビールと相性のよい、加減醤油を添えるひと工夫も。

「クラフトビールに和食」という意外性でも、差別化も図っている。さらに、月一で板長の料理を主役にした定例会も開催。グルメなお客の舌も唸らせ、着実にファンの裾野を広げている。 


繁盛飲食店のヒット商法最前線 


【記事提供元】
近代食堂2016年5月号(旭屋出版)

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