税理士法人SKC

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33年間の闇

17.11.24 | 堺俊治の独り言的情報

 先月も書籍を紹介しましたが、今月もこの本にかなり衝撃を受けましたので、皆様にもお伝えしようと思います。たまたま書店で手に取ってみたところ、内容が気になったので購入しました。読むにつれ、「何っ!えっ!」というような反応が起きまして、今さらながら、マスコミ報道だけでこの「墜落は修理ミスによる圧力隔壁破壊による事故」と当たり前のように判断していた自分を少々情けなく思いました。

 これまでも、どうにも腑に落ちないと思うような事故や事件はありましたが、やはりこのようなことが行われているのかと頷かざるを得ない気がします。特に、疑惑当事者の自殺や大臣の突然の自殺などは、報道機関はなぜもっと追求しないのかと、いつも不信に感じることです。

 著者は当時の日航の女性のアテンダントです。だからこそ自分が昨日まで業務で搭乗していたジャンボ機の墜落は全く他人ごとではないどころか、そのジャンボ機に搭乗していた機長以下乗務員全員の様子が手に取るようにわかるのです。その著者がほんのわずかな疑問から、亡くなった仲間たちのために33年間にわたって、納得できない疑問から介入できない謎になっていく事実を、すべての報道機関が闇に葬った事実を、一つ一つ徹底して集め、その集めた事実をこの著作の中で、私たちに突き付けています。

 「それを公にすると戦争になるよ」「電車のホームの端を歩かない方がいい」「その事実を今は言ってはいけない、みんなが死んだあと何年も後にわかることだから」などと、追及の過程で脅されたり追及をやめることを説得されながらも、亡くなった仲間への鎮魂と使命感で書き上げたことがよく伝わります。

 この本の中に出てくる事実は全く報道されてないことばかりで驚きます。日本の闇の一端です。是非一読を。

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