14.06.21 | 所長メルマガ

「ＥＱ」こころの知能指数（Ｅｍｏｔｉｏｎaｌ Ｉｎｔｅｌｌｉｇｅｎｃｅ Ｑｕｏｔｉｅｎｔ） と言う言葉があります。
ＩＱ（知能指数 ）に対抗した名称です。アメリカで研究が始まり、日本でも紹介されました。ＩＱ（知能）が高いのに成果が上げられない人々（研究者）が存在し、その原因の追求から、社会生活で高い成果をあげるには、知能に加えて こころの使い方の能力も大切であり、そのためＥＱを上げるトレーニングが必要となったのです。

ところで日本は、思いやり、察しの国ですから、あまり必要ないものだと思っていました。近年では「ゆとり教育」の弊害から、全般的な基礎学力（知識）の低下が言われています。こちらも企業の活動に多少の影響を及ぼすものと思われます。
しかし、これは少し時間をかけてトレーニングすれば問題無いでしょう。私は、むしろＥＱのレベル低下がより大きな問題だと思います。気がつかないうちに、日本人の高かったＥＱが少しずつ落ち続けていたのです。
ところで、ＥＱには大きく２つの要素があります。　「対自己のＥＱ」と「対他者のＥＱ」です。「対自己のＥＱ」とは、自己の感情に気づき、それをコントロールする能力のことです。「対他者のＥＱ」とは、他者の感情に気づき、周りとうまくやっていく能力のことです。この２つが高くてはじめて、自分の持つ情報や知識を仕事などに十分生かすことが出来るようになるものです。
別にサービス業でなくても製造、管理部門でも必要です。まずは自分のＥＱをチェックしてください。その後、自社の社員、特に若手の状態を観察し、全体のレベルが上がるようにトレーニングしていきましょう。組織が大きくなるほど、ＥＱのレベル差が成果の差に影響を及ぼすものです。