日高税務会計事務所

伸びない会社の特徴!?

19.10.21 | 所長メルマガ

倒産する会社の前兆や特徴などを聞いたり、本で読んだりすることがあると思う。しかし、身近な会社でそれ程多いわけでは無く、いつの間にか廃業に到る事例が多いようだ。そのような会社を振り返ってみても、当てはまることもあるが、むしろ原因不明な場合も多い。当事者でないと知り得ない事情が有ったかもしれない。また、同業者の中には危ない特徴を有していても成長を続けている場合もある。むしろ、挑戦する以上多少のリスクは想定しなければならない。

伸びない会社の特徴などは観察すれば よくある現象だから、本などではあまり取り上げられない。
幾つかを挙げてみる。この中には私どもの事務所に当てはまるものも含まれている。
①整理整頓が出来ていない。
 特に整理が大切。ものを探す時間が多くなるし、ミスやトラブルが発生する原因となる。個人でも、家の玄関の履き物やトイレ掃除などで人物等を評価する場合もある。
②挨拶やねぎらいの言葉がない(少ない)。
 目下が先にするものと思っている人もいるが、挨拶は先に行うが勝ち。明るい挨拶が職場の雰囲気を良くします。挨拶の決まり文句プラス一言を 心がけましょう。ねぎらいの言葉は相手のモチベーションを上げます。結果に関係なく行為や心配りに感謝を表しましょう。たとえ上手くいかなくとも、相手は次こそは頑張ろうと思うはず。
③愚痴や他人(自・他社)の批判が多い。
 一時的に気持ちは晴れるかもしれませんが、言うだけ惨めになります。それより、相手の良い点を褒め、さらなる挑戦に目を向けるのが賢明です。
④会議がマンネリ化。決定を先送り、もしくは決めごとが曖昧。 会議を行うこと自体が目的となっていたりします。参加者には事前に情報を開示し、確認や決定がスムーズに運ぶようにすべきです。
⑤責任の所在がハッキリしない。責任を回避する。 役職が上になるほど責任が重くなるのが常識です。それが給料(報酬)の差です。また、割り当てが無いと、つい逃げてしまうものです。プロは自分の責任範囲をきちんと果たすのが当然であり、さらに周りの範囲も最大限カバーするものです。 
⑥利益を生まないところに投資をしている。 多少事業が軌道に乗れば、車や本社などに投資する人も  います。それが間違いとは言えませんが、働く社員等の労働環境や将来の発展ための先行投資にも気を配る必要があります。消費(節税)よりも投資(収益体質の強化)です。
⑦仕事の出来る社員の悪いところを大見めにみる。
 見て見ぬ振りをすると他の社員は不信感持つよう になり、モチベーションが下がります。また、社会的な不正の原因となります。
⑧本質(目的・原理)を学ぼうとせずに形だけを真似る。
 目に見えるところを真似るのは簡単ですが それで成果が出ないのは、それなりの理由があるからです。原理等を理解すれば、別の方法で同様の成果を生み出すことも可能です。工夫が必要です。
⑨コミュニケーションが取れていない。
 取れているつもりが多いです。部下や新人は怒られないように返事をしているだけとも考えられます。本音で語り合えて無ければ難しい仕事はうまくいきません。
⑩力の差を考えず、大手のやり方を真似する。
 規模が違えばやり方は違うのが当然です。
⑪効率と効果が解っていない。
 対象が逆の場合があります。遣り安い方を行うのではありません。
⑫技能が属人化している。
 標準化出来ていない。ノウハウを公開しない。強制するしか有りません。
⑬急ぎの仕事を優先させる。
 未来はありません。時には急ぎの仕事を捨てて重要な仕事に取り組もう。
⑭詳細な計画を立てない。立てた計画は変更しない。 計画は必要。しかし、変更があるのは当たり前。

  他にも色々あると思います。該当するものが有れば、一つずつ無くしていきましょう。

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