税理士法人SKC

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コロナ禍の陰で進んでいる危機

20.05.26 | 堺俊治の独り言的情報

  米上院本会議が今月14日に、中国の新疆ウイグル地区で、ウイグル族を弾圧する中国の当局者に制裁を科す「ウイグル人権法案」が可決されました。再度下院(昨年12月3日に反対票1票というほぼ満場一致で1度可決されています)で可決されれば、トランプ大統領が承認するだけという事態になっています。ナチスのユダヤ人に対するジェノサイドと同じようなことが新疆ウイグル地区で起きているようなのです。

   中国共産党は、国民党軍に勝利した後、1950年にチベットへ侵攻します。英国や印度がこれを侵略行為として非難、国連も非難したにもかかわらず、朝鮮戦争への対応のため軍事介入しなかったのです。その間に中国共産党はチベットを中国に併合しています。チベット人の抵抗を中国共産党は徹底して弾圧し、1980年までにチベット人120万人超が死亡しています。ダライ・ラマ14世は亡命、1995年にはチベット密教伝統の手続きに則り、ダライ・ラマ14世が後継者として任命したパンチェン・ラマ11世は消息不明となっており、中国共産党が後継者として全く別人を任命させているそうです。これは日本でいえば、天皇陛下が亡命し、皇太子が消息不明となって後、皇室に縁もゆかりもない人物を皇太子として皇室の後継者に据えるというようなことを、中国共産党がチベットで行っているということです。このチベット問題に関しては、ウキペディアに詳しく記載されてあります。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%88%E5%95%8F%E9%A1%8C

 そして、このチベット併合と同様にというよりもっと凄惨なことが、現在新疆ウイグル地区で起きているということです。新疆ウイグル地区も中国共産党が侵攻し併合した地区です。このウイグル族弾圧問題は、昨年から世界中で注視され始めていますが、日本ではマスメディアが一切報じることがありません。是非一度以下のアドレスにアクセスしてみてください。きっと私もそうだったように、それが現実に行われているとしたら、とうてい信じられないと思われることでしょう。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190712/k10011990981000.html
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/11/post-13418.php
 この弾圧から逃れて、自分の身に起きたことを想像できないほどの勇気で告白しているウイグル人男女の話を日本人が漫画にしています。これも是非読んでいただき、出来れば拡散していただきたいと思います。
マンガ「私の身に起きたこと」~とあるウイグル人女性の証言https://gendai.ismedia.jp/articles/-/67838
マンガ「私の身に起きたこと」~とあるウイグル人男性の証言https://note.com/tomomishimizu/n/ncb65dd3a141e

 このチベットとウイグルに共通なことあります。それは中国共産党の人民解放軍と戦うだけの軍事力を持っていなかったということです。

  もう一つの危機は、尖閣諸島での中国軍の領海侵犯の問題です。もちろん中国側は領海侵犯しているのではなく、中国の領海をパトロールしているのだと主張しています。もはや尖閣諸島だけでなく、沖縄も中国の領土だと主張しています。そのためにまずは尖閣諸島を必ず領有化するという強い国家意志があります。コロナ禍の間に、より頻繁に尖閣諸島での領海侵犯を繰り返しています。これも日本のマスメディアは全く報道しません。この下記の記事へアクセスしてみてください。https://www.sankei.com/politics/news/200524/plt2005240006-n1.html
  日本のマスメディア(朝日、毎日新聞やテレビのワイドショー)しか見ないし、その報道しか信じないという方々は、モリカケが未だに疑念として重要でしょうし、三権分立とは何の関係もない黒川問題(私には検察内部の勢力争いに内閣が巻き込まれたようにしか見えないのですが)が政権を揺るがすような大事件のようです。これらを国会で問題として発言する野党の政治家は、本当は全てわかっていると思うのです。だから内閣もいちいち詳細に説明しないのではないかとも思います。要は安倍内閣がいかに独裁政権であるかとの印象操作をしようとしているだけだからでしょう(それしかやらないではないですか)。安倍内閣を追求しなければならないことは、他にいくらでもあるのに、と同様に、コロナ禍で騒動している間に、いろんな危機が進んでいるのではないでしょうか。

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