山内経営会計事務所

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不確実な未来に備える「シナリオ・プランニング」

20.10.26 | チームビルディング

先日、チームビルディングの合宿で、
シナリオ・プランニングについて学びました。


シナリオ・プランニングを
簡単に説明すると、


複数の未来を予測して、その予測しうる未来のシナリオに応じて、
自社のビジネスモデルを変えることを考える「トレーニング」

のことだそうそうです。

言いかえれば「未来のリハーサル」です。


しかし、結果として起こらない未来に対しても、
「未来のリハーサル」をすることになります。


私は、前日から課題図書を読んでいたのですが、
読めば読むほどモチーベーションが下がっていきました・・。

合宿に行く時間を捻出するのも大変なのに、
不確実性の高い「未来のリハーサル」なんてする余裕ない・・。

そんな時間があったら、
確実性の高い未来に向かったビジネスモデルだけ考えたい・・。


課題図書では、
シナリオ・プランニングの様々なメリットが上げられていました。


しかし、私の脳の特性が「効率性が大事」なこともあり、
そのメリットを感じることが出来なかったのです。


しかし、何か得られるものはあるだろう。


そう考え、1日がかりでシナリオ・プランニングに取組んだ結果、
なぜ、これをチームビルディングの合宿で学んだか納得がいきました。



シナリオ・プランニングはチームビルディングが必要

不確実で不都合な未来が来なくても、
今は変化のスピードが早い時代です。


お客様のニーズの変化が早いため、
自社のビジネスモデルの変化も早くする必要があります。


問題は、
ビジネスモデルの変化のスピードに、
人の変化が追い付かないのです。


人の変化が追い付かないと、
どんなにすばらしいビジネスモデルを描いても、
実現することが出来ません。


さらに、間違ったビジネスモデルに固執して、
市場からの退場を余儀なくされる可能性も出てきます。


だから、
将来の変化に素早く対応できる組織を育てる必要があります。


この時に、
人の強みを活かすチームビルディングが必要となります。



不確実な未来を考え、
それを乗り越えるビジネスモデルを考えるためには、
様々な人材の複眼的な視点が必要です。


しかし、それぞれの強みが違うので、
ものごとの受け止め方や価値観も様々です。


チームビルディングができている組織であれば、
お互いの「強みの対立」を乗り越え、
どうやったら実現できる?を考えることができます。


しかし、
チームビルディングが出来ていない組織だと
複眼的な視点でシナリオやビジネスモデルを考えることはできません。


私は、チームビルディングを学んでいるメンバーと、
シナリオ・プランニングをすることを通じて、
そのことを実感しました。


そして、シナリオプランニングを通じて、
様々な強みを持った人間が対話をし、結論を出していくことことが、
結果としてチームビルディングの学びになると感じています。


「未来のリハーサル」をすることが、
組織の意思決定の質やスピードを上げていくのです。


そして、その点こそが、
シナリオ・プランニングに取組む価値と言えるのです。



シナリオ・プランニングは企業の存続を左右する。


今回のコロナ禍でも、
以前から危機管理が出来ていた企業は、
柔軟に対応できていると思います。


しかし、経営者一人の力では、
ビジネスモデルを急激に変更し、
なおかつ、現場で実行することはできません。


シナリオ・プランニングのメリットの1つに、

「環境変化が起こったときに、
 組織としての対応能力とスピードが大きく向上する」

という点が挙げられています。


組織の対応能力・スピードを上げていくためには、
経営者だけでなく、経営幹部も
「組織としての意思決定能力」を高める必要があります。


だから、
経営幹部を育てたいのであれば、
シナリオ・プランニングはオススメです。


興味のある方はご相談ください。

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