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失敗が人を成長させる?部下を成長させる正しい失敗のさせ方とは。

21.11.24 | 働き方改革

少し前の話題になりますが、
衆議院の解散総選挙が行われました。


各局が報道特番を放送するなか
TBSは爆笑問題の太田光氏を
スペシャルMCに抜擢しました。


彼の芸風から、
この抜擢は大丈夫か?
と思っていたのですが、
案の定、炎上してしまいました。

予想通りの出来事に、
「それ見たことか」
と得意な気分になりましたが、

問題が起こりそうな人物を起用して、
予想通り問題が起こっている
ということが、ふと気になりました。


人に仕事を任せるときに、
どういったことに気を付ければよいのでしょう?

普段の発言や芸風を考えると、
太田氏が問題を起こすだろうことは
容易に想像がつきます。


にもかかわらず、
なぜTBSは彼を使ったのか。


そこが引っかかるのです。



会社にも、問題を起こしそうな社員、
危なっかしい社員はいると思います。


普通、彼らには
安易に仕事は任せません。


しかし唯一、
彼らに仕事を任せなければならない場面があります。


それは彼らの成長や可能性に
賭けるときです。


「失敗学」という学問があるように、
人は失敗から最も学ぶと言われています。


私の事務所の話ですが、
今のレベルではちょっと難しいかな?
という仕事をスタッフに振るときも、
私は基本はその人のやり方に任せるようにしています。


ミスをしても私がカバーすれば済む話だし、
それよりも早く成長して
いろんな仕事を覚えてほしいからです。

ミスはミスとして、
しっかりとフィードバックすれば良いのです。


ですが、TBSがやったことは
太田氏の成長を見込んでのことでは
ないように見えます。


今回はそこが引っかかっているわけです。



問題を起こしそうな人に仕事を任せるなら

問題が起こらないように
フォローする体制を整えておく必要があります。


太田氏が「爆笑問題」で仕事をするときは、
相方の田中氏がうまくフォローしています。


今回、TBSは、
太田氏をフォローするしくみを準備できなかったのです。



失敗しないような仕事ばかり与えていては、
人はなかなか成長しません。


だからといって、
失敗しそうな新しい仕事を丸投げしては、
うまくいくはずがありません。


「しめしめ、
 想定通り失敗しそうだぞ。
 フォローするか、しないか。
 どっちが成長するかな?」

という風に
失敗を設計する力を身に着けたいですね。



私がこのように考えられるようになったのも、
チームビルディングを学び、
研修を行うようになったからです。


チームビルディング研修では、
ゲームを使って職場内で起こりそうな問題をあぶりだします。


私も師匠が行う研修を受けているのですが、
自分が原因で失敗したと思ったゲームは
今でも強烈に記憶に残っています。


その印象が強いので、
チームビルディング研修を行うときは、
参加メンバーがぎりぎり失敗しそうな難易度を考えています。



ちょっと・・
いや、かなり意地悪なヤツですね(笑)


でも、
失敗が人を成長させると信じて、
これからも意地悪をしていこうと思います。


研修での失敗は、
お客様にも迷惑をかけないので、
どんどん失敗してもらいましょう(笑)

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