税理士法人SKC

税理士法人SKC

世界は何処へ

22.11.30 | 堺俊治の独り言的情報

大相撲九州場所は記録的な巴戦となり、阿炎関の優勝を楽しんで観戦しつつ、相撲界もリーダーを失っている状況を表しているような結果なのではないかと感じていました。 さかのぼれば、理事会が相撲協会の変革への抵抗か自己保身の為か、貴乃花親方の相撲界改革を拒絶したところから起きているように、私には見えてしまいます。

 将来を見据えれば、貴乃花親方のリーダーシップを借りて、相撲界はより魅力的な世界に発展出来ていたのではないかと思うのです。 スポーツ(相撲界をスポーツ界と即一緒に扱うつもりではありません)の世界は、最近では徹底した科学的・合理的トレーニングが行われているにもかかわらず、私には相撲界は今もなお、昭和時代のハングリー精神や根性論優先の練習が、稽古相撲中心に行われているように思えてしまいます。 最近、膝や足首等の怪我が力士に頻繁に生じているように見えるのだけど、相撲界がその改善に取り組んでいるようには見えないし、全てが「稽古が足りない」の一言で済まされているように聞こえてしまうのです。 ゴルフの練習でよく言われることは、「いくら練習しても根本が誤っていると、決して上達しない」という教えです。 結局、指導者の意識変革がないと、ただ身体能力の高そうな弟子をどれだけ見つけてくるか(もちろんそれは最重要な事でしょうが)だけになり、これから先もモンゴルを中心とした外国人力士が幅を利かすということになっていくような思いがします。 それでもいいと言う方もいらっしゃるでしょうけど、若乃花、栃錦、朝潮の時代から大相撲を観ている者としては、寂しい気がします。
 今行われているカタールワールドカップにも、世界経済がより混沌としていきそうな状況を感じつつ、やっぱりワールドカップも勝敗は混沌としていると感じながら観てしまっています。 サッカーゲームはどこの国が混沌とした優勝争いから抜け出そうが、それを一喜一憂して観戦している側の生活に影響はありませんが、これからの経済での競争ではどこの国が抜け出すか、抜け出す国の国民には大きな影響があります。 私たちは、世界の多くの国々の監督に、最も影響力を与えることが出来た優れた監督であった安倍晋三氏を失い、次の監督を迎えています。 日本の未来は、コスタリカ戦での伊藤からの三苫へのパスでわかるように、適時な施策を誤ると、同じように大変な経済発展の分岐点にもなりかねません。 スポーツの世界で観るとよく分かるように、一つの競技が世界的に人気になり、世界レベルで競技が行われるようになると、次第に各国間の競技能力の差は縮みます。 その例は、日本で生まれた柔道がそうだしフェンシングやバスケットボールなどいくらもあります。 このことは世界の経済においても、同じ様なことがこれから益々起きてくるということではないでしょうか。 これまでは、経済力の強い国が植民地から収奪し富を拡大し、強大な国家となり、世界をその国の論理で動かしてきました。 そしてそんな国の中から、ディープ・ステートと言われる強大な資本力を持つ富裕層が生まれてきました。 その結果、国家間の話し合いの場(国際連合等)で決まるより、強大な資本力を持った国家を超えた組織の影響力が大きく作用するような世界になっています。 しかし、その世界の状況に、かつて世界中の発展途上国や植民地に勇気を与えたのが大日本帝国でした。 強大国の清とロシアから勝利を得、欧米(白人)のアジアの植民地を解放したのです。 その有色人種国である日本に勇気をもらった植民地国が、日本が米国の占領地となっていた期間に続々と独立を果たしたのです。 そしてこれからは発展途上国といわれる多くの国々が、G20などと言われる経済大国との格差を、これから益々縮締めていくのではないかと思うのです。 その影響は世界をより混沌化させていくように思えます。 そしてそれを最も危機と感じている集団が、ダボス会議などに集まる強大な資本力を持つ経済人たちではなかろうかと思うのです。 だからこそ今、インターネットやAIを利用して世界を掌握できると考えているから「グレート・リセット」という計画を考え付くのだと思います。 最近ではこの世界統一国家的「グレート・リセット」を望む超富裕層(超国家)を中心とした考えを「グローバリズム」と呼んでいます。 その反対側に、世界的企業や国際金融資本の国家を超えた経済活動から離れて、先ずは自らの国家の経済を繁栄させることを優先する考えを「反グローバリズム」と呼んでいるようです。 グローバリズムを推進する層は、見方を変えると、世界をDXによって植民地化しようとしているようにも見えます。 その動きに真っ向から反発しているのが、そう誰あろうMAGAを率いるトランプ氏です。 グローバリズムを代表する「グレート・リセット」の考えの根底には、白人至上主義の優生学の影響が大きいのではないかと思っています。 すなわち、白人である我々が世界を統治する、という根底の当然感です。 これからより「反グローバリズム」の台頭で世界経済は益々混沌としていくのか、それともグレート・リセットが実行されて、支配者層と被支配者層とが明確になり、我々は被支配者層として都合よく富を収奪されながら、ある意味安定した生活を送るようになるか。 日本の岸田監督はどこを観ているのだろうか。

 

TOPへ