社長のリスキリング!…従業員ではなく、社長自身のリスキリングを!

23.07.31 | ビジネス【経営】

リスキリングとは、「技術革新やビジネスモデルの変化に対応するために、新しい知識やスキルを学ぶこと」です。

2020年のダボス会議において、「リスキリング革命(Reskilling Revolution)」が発表されたことをきっかけに、話題になっています。

また、第210回臨時国会における岸田内閣総理大臣所信表明演説(2022/10/03)では、『…リスキリング、すなわち、成長分野に移動するための学び直しへの支援策の整備や、年功制の職能給から、日本に合った職務給への移行など、企業間、産業間での労働移動円滑化に向けた指針を、来年六月までに取りまとめます。特に、個人のリスキリングに対する公的支援については、人への投資策を、「五年間で一兆円」のパッケージに拡充します。…』と述べておられます。

 

親は子供に学びを求めます。同様に、社長も従業員の成長のための学びを否定する人は少ないはずです。ただ、本当に学びが必要なのは社長ご自身ではないでしょうか。中小企業経営者の学びに対する姿勢は様々です。数十%の社長は積極的に学びを続ける一方、大多数の社長は学びとは縁遠い状況です。

 

中小企業の社長こそ、リスキリングは重要な課題です。現代のビジネス環境は急速に変化し、技術の進歩や市場のグローバル化などの要因により、企業経営には新たなスキルや知識が求められます。以下では、中小企業の社長がリスキリングを行う必要性について解説します。

 

1.変化するビジネス環境

 

技術の進歩とデジタル化により、ビジネス環境は大きく変化しています。新たなテクノロジーやオンラインプラットフォームの出現により、ビジネスのやり方や顧客の行動パターンが変わりました。社長は、これらの変化に適応するために、デジタルマーケティング、eコマース、データ分析などのスキルを習得する必要があります。

 

2.グローバル競争

 

インターネットの普及と物流の発展により、中小企業もグローバルな市場で競争する必要があります。海外市場への進出や外国との取引においては、異文化コミュニケーションや国際ビジネスの知識が必要です。社長は、国際的な視点やグローバルビジネスのスキルを習得することで、新たな市場への参入や競争力の強化が可能となります。

 

3.リーダーシップと組織の変革

 

中小企業の社長は、リーダーシップの重要性を認識しています。

しかし、ビジネス環境の変化に伴い、従来のリーダーシップスタイルや組織のあり方に対しても変革が必要です。新たなリーダーシップのスキルや組織変革の手法を習得することで、組織の柔軟性やイノベーション力を高めることができます。

 

4.労働力の多様性とマネジメント

 

近年、多様なバックグラウンドや世代が混在する労働力が求められています。社長は、異なる世代や文化を持つ従業員を効果的に統合し、育成するスキルが求められます。ダイバーシティマネジメントやコミュニケーションのスキルを習得することで、従業員のモチベーションと生産性を向上させることができます。

 

5.企業の成長と継続性

 

中小企業の社長は、企業の成長と継続性を担保する責任を持っています。リスキリングにより、社長は新たなビジネスチャンスを見つけ、事業を成長させることができます。新しいスキルや知識を習得することで、市場の変化や競争の激化に柔軟に対応し、企業の持続的な成功を実現することができます。

 

中小企業の社長がリスキリングを行うことで、企業はより競争力を高め、成長の機会を活かすことができます。リスキリングには、自己学習や継続的な教育、業界や専門家とのネットワーキングなどが含まれます。社長自身が積極的な学習意欲を持ち、自己啓発に取り組むことが重要です。また、従業員のスキル開発やチームの育成にもリスキリングの取り組みを広げることで、組織全体の競争力を向上させることができます。リスキリングは中小企業の成長と持続的な成功のために不可欠な要素です。

 

社長は、自身の子供や従業員に対してだけではなく、ご自身のリスキリングに励むべきではないでしょうか。

 

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